< 暗殺教室 > 欠月の雲隠レ (ページ7)

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暗殺の時間 * * * * * ページ7

下校時間、皆がぞろぞろと学校を出る時間。
Aは一人自身の机で課題に取り組んでいた。が、今その手は静止している。Aの目はプリントを見ているようで何処かぼーっとしていた

「七峰さん、苦戦している顔ですね。先生が教えましょうか？」

さっきまで教卓にいた先生がこちらの席へとやってきた。ヌルフフ、という笑い声をつけて。

『いえ』

「流石二年生まで本校舎にいただけありますね」

『知っていたのですか…。』

「先生だって、生徒のことは調べますよ。七峰さん、このクラスには馴染めそうですか？」

『…少し、は』

「君だけ今日5時間目の国語で暗殺を試みようとしませんでしたね。一人で黙々と短歌の課題に取り組んでいた」

『朝は暗殺を試みましたよ』

「きっとそれは皆が殺るからでしょう」

つまり自然に身を任せる。行雲流水の如く。これを先生は気づいていらっしゃったのだ
クラス全員が暗殺を全体でけしかけるのならば乗る。しないのならしない。何も考えない

「七峰さん、一つ疑問なのですが。本校舎にいる時、どのように友人関係を築いていたのですか？」

『舐められてますか私』

「いやいや、とんでもない！失礼しました」

本校舎にいる時それなりに関係は築けていた、はず。

「ただね、七峰さん。自然の流れに身を任すのもいいですけども、このクラスで友人でなくとも、関係は築いておくといいですよ。なんせ、ここは暗殺教室なんですから。」

『苦手、なんだと思います。築くまでが…きっと』

「なるほど。たしかに七峰さんは自分から誘うようなタイプではありませんね」

だから基本本校舎にいるときは友達なんて極極小数だった。そのためか、とこそこそ、こそこそと言われることはなかった。
今は旧校舎にいる時点で違うけれども

「…なみさん、七峰さん」

『…はい』

「先生！張り切ってみんなと仲良くなれるよう指導致しますから！応援しますから！なんなら、七峰さん専用の『お友達一からガイドブック』でも作りましょうか？」

『余計なお世話ですね』

「ニュヤｯ」

Aは鞄を肩に提げて帰る素振りを見せた
彼女はこの様子だと暗殺に積極的に取り組むとは言えないだろう。だがいつか彼女に何か機転がやってくるといいと願うのだった

『また明日です殺せんせー』

「はいまた明日」

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修正加えました。(2023.4.4)
更新だと期待された方申し訳ないです。更新速度をあげて参りますのでもうしばらくお待ちください。