< 暗殺教室 > 欠月の雲隠レ (ページ37)

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転校生の時間 * * ページ37

射撃地獄だった一時間目が終えた頃には教室の床が対センセーBB弾でほぼほぼを占めていた。

「これ、俺らが片すのかよ…。」

一時間目の授業のみならず、機械仕掛けの転校生の射撃及び暗殺はずっと続いた。お陰様で授業はまともに聞けていない。今日一日中授業妨害受けた。
そして、また翌朝。

［午前8時29分35秒。システムを全面機能。扶養箇所なし。プログラムスタート。タスクを確認。本日の予定、6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き対象の攻撃パターンを分析。……あ。］

今日もまた自律思考固定砲台による射撃で…ということはなく自律思考固定砲台はガムテープで縛られていてとても武器を出せる状態ではなかった。

［これは殺せんせーの仕業ですか。これでは銃を展開出来ません。明らかに私による加害であり契約を破ったことになります。］

「ちげーよ」

犯人である寺坂が俺だ、と言わんばかりに自律思考固定砲台にガムテープを当てる。

「俺だよ。常識くらい身につけてから来いよ。ポンコツ」

今回のことに関しては皆も同意している様子だった。このまま好き勝手されても困るからだ。

「授業が終わったら解いてあげるから…」

「そりゃこうなるわ。昨日みたいなのがずっとだと授業になんないんだもんな」

今日一日は自律思考固定砲台による射撃は拘束により一切なかった。

〜〜

また翌朝。学校に来るも何故か自律思考固定砲台の体積が増えてるかつ、無機物のような冷たい顔の彼女ではなく本当に生きているかのような女子生徒のような変わりようだった。

殺せんせーが改良を施したそう。
…残高は5円のみらしい。

［殺せんせーに諭されて私は協調の大切さを学びました。私の事が好きになっていただくよう、皆さんの合意が得られるまで私単独の暗殺は控えることにしました！］

「そういうことです。ああ、ついでに言えば先生は改良は施しましたが、彼女の殺意には一切手をつけていません！先生を殺したいなら彼女はきっと心強い仲間になるはずですよ！」

だそう。
その日自律思考固定砲台は印象が変わり、親近感が出たためか皆に囲まれていた。

「へぇ、こんなのも体の中で作れるんだ。」

「じゃあさ、今度花とかも作ってみて！」

［はい。データ収集をしておきます！千葉くん、王手です。］

「3局目で負けた。」

「なんつー学習能力」

前の方で殺せんせーが自律思考固定砲台とキャラが被ると言って顔に顔を映していたが、うむ。見なかったことにしよう。