< 暗殺教室 > 欠月の雲隠レ (ページ33)

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修学旅行の時間 * * * * * * * ページ33

「いやぁ！一時はどうなるかと思ったぜ」

「うーん、俺一人だったらなんとかなると思うんだよねー」

「怖いこというなよ…」

本当に一時はどうなる事かと思ったけれども結果オーライだ。殺せんせーといると何でもかんでもなんとかなってしまいそうだ。

「そういえば、七峰の捕まる直前のがっ、て流すやつ凄かったぜ！」

『…受け身のこと？』

「そう！それ！」

「なんか習ってたの？」

『人に教えてもらっただけ。』

神崎さんを見ると殺せんせーにありがとうと感謝を述べていて殺せんせーは誇らしげに笑っていた。神崎さんの顔を見る限り涼しい顔をしていてなんだか吹っきれているようだった。

『首、大丈夫？』
一方でAはカエデに心配していた。首、とは男に掴まれたときのことだろう。優しくカエデの首にはAの手が触れていた。Aは心配そうにカエデの首筋を見つめる。

「へ、平気だよー！もう全然。」

『…そう。』

カエデが後ろに退いてしまったことで触れていたAの手が離れてしまったが。
「さて、残りの修学旅行の時間を楽しみますかねぇ」

〜〜
昼間の京都観光の班行動、及び殺せんせー暗殺も終え、生徒たちは宿へと足を踏み入れて身体を休ませていた。渚、杉野、岡島が渡り廊下を歩いているとお風呂場の前をなにやら三人程集っているのを発見した

「ねぇ、三人で何してるの？」

「しー、覗きよ、覗き」

「覗きっ？！」

「それ俺らの仕事(ジョブ)だろ！」

「仕事(ジョブ)ではないよね」

「あれを見てもそれが言える？服が掛けてあって服の主は風呂場にいる。言いたいこと…分かるよね？」

言いたいことが嫌でも伝わってしまう
成程、中村の説明にそういう(・・・・)覗きか、と渚たちは納得するまでしかなかった

「今なら見れるわ殺せんせーの中身！暗殺的にも知ってて損はないわ…！」

「で、七峰さんもここに？」

『中村さんに口説かれて…私も殺せんせーの中身…気になる』

変に真剣な顔を見せられる
成程、ならば仕方ねぇ！とまた同様に渚たちは納得せざるを得なかった

「女子かっ！！」
中村さんの声が随分と響く
目の前にいるのは対象が泡泡で胴体が見えない姿だった

「入浴剤禁止じゃなかったっけ」

「これ先生の粘液です」
なんでも泡立ちの故に汚れも浮かせて落とすんだそう。その後、何とか先生の裸を見ようと足掻いたものの先生は外にそのままでてしまった

「中村、虚しいぞこの覗き…」

結果は失敗に終わった。