大人の時間 * * ページ15
「んで、どうすんのビッチ姉さん」
「略すなっ！！」
「アンタ殺し屋なんでしょ。クラス総掛かりで殺せないモンス
ターをビッチ姉さん一人でやれんの？」
「ガキが。大人にはね、大人のやり方があるのよ。
__潮田渚ってアンタよね？」
「あぁ…、はい」
何をするかと思えば、ビッチ姉さんは渚に口付けた。
周りは驚きと羞恥と…あとは、羨望？
「んなぁ！」
因みに隣のこの子もそのうちの一人。
Aはと言うと、肩をビクつかせたものの、表情は至って正常そのものだった。
そうしているうちに、口付けは終わる。一方渚は、完全にビッチ姉さんの上等な口付けによって完全に力が抜けてしまった。中学生にすることか？
更にビッチ姉さんはご自慢の胸に渚を挟みながら言う。
「後で教員室に来なさい。後でアンタが集めた情報を教えるのよ」
「その他も！有力な情報を持っている奴は話に来なさい。いいことしてあげるわよ」
「女子には男だって貸してあげるし、技術も人脈も全てあるの
がプロの仕事よ。餓鬼は外野で大人しくしてなさい。
あと、少しでも私の暗殺の邪魔したら、殺すわよ」
悟ってはいたけども彼女は完全なる殺し屋だ。きっと殺せんせーの前では演じていたのだろう。ハニートラップの類いかも。
けれど思う。きっとクラス大半が既に思っているだろう。
私たちはこの先生が嫌いだ。
〜〜
案の定、英語の授業は全然進んでいない。おまけに黒板にはでかでかと自習という文字が書かれていた。
「なぁー、授業してくれよビッチ姉さん」
「そうだよー、ビッチ姉さん」
「一応ここじゃ先生なんだろー、ビッチ姉さん」
「あぁもう！！ビッチビッチ煩いわね！！
いい？！そもそも発音が違うのよ」
「アンタら日本人はbとvの区別もつかないのね！正しい発音の
仕方をおしえてあげるわ。歯で軽く下唇を噛む！
そうそう、そのまま大人しくしていなさい。」
授業をし始める気になったかと思えば、何をやらされているんだ。このビッチ姉さんへと好感度は段々と下がっていく
この人、暗殺のことしか考えていないのではないだろうか
謎の英語の授業が終わり、ビッチ姉さんが廊下に出た頃、同時にAもビッチ姉さんを追いかけるように廊下を後にした
『ビッチ姉さん』
「何よ！？アンタは確か」
『七峰Aです』
「あっそ」
『あの、授業してくれませんか。あと煙草も辞めていただけると助かります。』
「はぁ？」
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作者名：綾鷹 | 作成日時：2022年8月25日 23時
