HIGH CARD (ページ5)

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「クソっ！！」

男はカードを地面に落とし、拳を地面へ叩きつける。

『ハートの2か…』

フィン「おい、大丈夫か？」

フィン、そしてクリスが駆け寄る。

『えぇ、平気よ』

クリス「じゃ、あとは警察に任せて俺たちは撤収しよっか」

ピノクル・オールドメイド店

ドアのベルが、カランカランと音を鳴らす。

するとカウンターに腰掛けていたレオが「3人共、良くやった。」と呟いた。

フィン「ちょー大変だったんだけど！？」

クリス「まぁまぁ、無事回収出来たんだし、良かったじゃん」

フィンが愚痴をこぼし、それをクリスが宥める。

レオ「その労いといってはなんだが6人で食事に行かないかい？」

フィン「まじ？やった！」

水を得た魚のようにはしゃぐフィン。

ヴィジャイ「そう言えば、まだ歓迎会を行っていなかったですしね」

ウェンディ「ちょうどいいんじゃない？」

クリス「俺も賛成」
　

次々に皆が同意する中、この女は真逆の事を答えた。

『申し訳ないけど、私はパス。』

フィン「えー！？何でだよ！」
　

『このあと大学の研究室に用があるの』

Aは淡々と答える。

ウェンディ「なら、仕方ないわね。」

フィン「せっかくの歓迎会なのに…」

先程の様子とは打って変わって、フィンは肩を落とし口を尖らす。

これにはAも情が沸いたのか、『それじゃ明日。一緒に食事に行かない？』と代替案を出した。

フィン「まじ？絶対だからな！」

『もちろん。それじゃ、お疲れ様でした。』

Aはフィンに微笑み、颯爽と出ていった。