あの陽の差す方へ (ページ34)

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Halloween #Purple ページ34

明日はハロウィン。今日は前日だっていうのに、街は賑やかだ。

そんな中、私の家には来訪者が。

「にしても珍しいね。潤くんがお菓子作りたいなんて」

来訪者とは潤くんだ。

私が先月引っ越してから、家に来たいとは言っていたけど、まさかお菓子作りに来るなんて予想外だった。

潤「現場にね、差し入れしようと思って」

「ふーん、さすが座長っすね(笑)」

潤「何そのキャラ(笑)」

私がボケるとすぐに返してくれる。

私はこの空気感が好きだ。

「何作るの？」

潤「かぼちゃのパウンドケーキ。」

「へぇ、なんか意外(笑)」

潤「なんだよ、意外って(笑)
パウンドケーキ、作り方知ってるだろ」

「まあね、そういえば、メンバーの分はどうする？明日、収録あったよね」

潤「ちゃんと考えてあるよ」

こういうとこ、抜かりないんだよなぁ(笑)

まあ、尖ってるところが偶に傷だけど(笑)

私がなに？と聞くと、

クッキー。

と返ってきた。

クッキーとパウンドケーキ、どちらもレンジを使う。

しかし、家にはレンジが1つしかない、間に合うかなと、私が顔をしかめていると…

見透かしたように、

間に合わせるんだよ(笑)

と言ってきた。

間に合わせるって、今の時刻は午後10時。

どんだけ頑張っても、日を跨いでしまう。

もうちょっと早く来てよ(笑)

と悪態をつきながらも、普段中々過ごせない彼との2人の時間に思いを馳せた。