[刀剣乱舞]お助け審神者参上

9話目 ページ10

「はい、終わりましたよ」
「なあ、一つ訊いてもいいか？」
「なんですか？」
「いや、神気が混ざってたのが気になってな」
「・・・ああ、その事ですか」


ポンと一つ手を打つ
僕の動力源の説明まだしてませんでしたね
でも、これ言って怒られないでしょうか？
んー・・・分析しようにもデータが足りませんね仕方ない言いますか


「僕の動力源は霊力と神気なんですと言っても燃費が良いですからあまり必要とはしませんけどね」
「ふーんつまり怪我してる俺達から神気を勝手に奪ってたって訳か」


僕の事を睨みつける薬研
状況把握、かなり怒ってますね
ですが、仕方ないんですよね僕はそう作られたんですから


「まあ、そうとも取れますね けれど僕はそういう風に作られたんです それに貴方達も酸素を吸わずに生きろと言われても無理でしょう？」
「そりゃそうだが」
「それと同じです 僕の事はもう良いでしょう？ 手入れをさせて下さい」
「分かった・・・」


まだ不服そうですが一応納得はしてくれたみたいですね
さて、テキパキ手入れしますよー！


「ね、ねえあんたって本当に人間じゃないの？」
「はい、僕はロボットです まだ納得出来ませんか？」
「いや、別にそう言う訳じゃないけどさ」
「そうですか 手入れ始めますから痛かったら言ってくださいね」
「あ、痛みが分かんないんだっけ？」
「そうです」


痛そうだと思うことはできますけど僕はロボットですから痛覚がない
つまり痛みを感じることができない
それ故に力の加減が難しいのです


「痛いって言ったら止めるの？」
「いいえ、放置して菌が入る方が大変なので少し力を弱くして続けます」
「あっそう」


ぷいとそっぽを向かれてしまう
けれどその横顔がどこか嬉しそうに見えたのは気のせいでしょうか

10話目→←8話目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す