最終話 ページ30
「なんで」
「え?」
「なんでそんなこときくんだよ!」
1番に口を開いたのは加州だった
けれど答えになっていなかった
ああ、けれどこれも答えになっていると言えばなっているのかもしれない
なんでそんなきくまでもないことをきくのかと言う
「加州、分かりました……少し寂しい気もしますが」
「へ?」
「え?」
「なんで寂しい訳? 俺は主に審神者やめてほしくないんだけど」
「そうなんですか てっきりこんな役立たずの審神者より新しい審神者の方がいいと言うのかと思いまして」
「そんな訳ないじゃん!」
加州のそんな訳ないじゃん! を皮切りに全員から賛同の声があがる
その声を聞き未来の視界がぼやける
「み、皆さん……!」
「あ、主様が泣いてます!」
「おい、どうした?」
「すみません 嬉しくて……」
その一言にはぁーと肩の力が抜ける一同
「全く、驚かさないでくれよ」
「び、びっくりしました」
「すみません ですが僕はここにいてもいいんだと思うと涙が止まらなくて」
ぐしぐしと涙を拭う未来に乱と加州が抱きつく
「当たり前でしょ ボク達の主さんは主さんしかいないんだから!」
「そうだよ! これからもたっくさん俺のことううん俺たちの事愛してよ?」
「乱……加州……」
そして何を思ったが次の瞬間には全員が抱きついていた
少し苦しそうだがそれでも笑顔を浮かべる元ロボットの未来
その人生にはいずれ終わりがくるがおそらくその最期の瞬間までいや、最期の時がすぎてもこの本丸にはきっと笑顔が絶えないだろう
ーーーーー終ーーーーー
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
類々(プロフ) - Monkeysさん» お褒めの言葉ありがとうございます! 嬉しいです! うわわ、脱字に気づいてませんでした! ご指摘ありがとうございます (2018年7月29日 11時) (レス) id: 3ff55c9428 (このIDを非表示/違反報告)
Monkeys(プロフ) - 面白いです!個人的に好きです!!
一つだけ訂正があって「メンテナス」じゃなくて「メンテナンス」です! (2018年7月29日 5時) (携帯から) (レス) id: ef997e66b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ