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21話目 ページ22

お花見から数週間たったある日の昼下がり
縁側には昼寝をしている短刀達とそれを見守る未来と三日月の姿があった


「今日は気温も高すぎず風も心地いい絶好のお昼寝日和ですね」
「そうだなぁ そう言う主は寝ないのか?」
「僕には睡眠は不要ですので」
「ほう そうだったのか 夜中も起きているのか?」
「ええ、報告書を書いたり朝ごはんを作ったりしていますよ」
「それは気がつかなかったなぁ」


できるだけ物音を立てない様にしていますからねと笑う未来
それにつられた様に微笑む三日月


「俺も主の仕事が手伝えたらいいのだがいかんせん夜は眠くてな、すぐ眠ってしまうのだ」
「いえ、三日月の気持ちだけで僕は十分嬉しいですそれに・・・」
「それに?」
「三日月達の様に眠れる事が少し羨ましいです」
「そうか?」
「ええ、眠っている時には夢を見ると教えて貰いました僕は眠りませんから夢を見る事が出来ませんから」


三日月達が羨ましいですと呟き眠っている短刀の頭を撫でる
今、眠っている短刀達も恐らくは夢を見ているのだろうと思いを馳せるとなお、羨ましく感じるのだろう
すると、何か思いついたのか三日月がポンと手を打つ


「なら、俺が夢を見たら主に教えてやろう」
「え?」
「主自身が夢を見る事が出来る様になる訳ではないが夢がどの様なものか今までよりは分かる様になるだろう」
「いいのですか?」
「はっはっは別にかまわんぞ」
「ありがとうございます、三日月」


深々と頭を下げるお礼を言う未来
三日月も未来の役に立てることが嬉しいのだろう僅かに桜が舞っている


「んー、主様?」
「五虎退おはようございます」
「おはよう、五虎退」
「三日月さん、おはようございます」
「五虎退、夢は見ましたか?」
「夢?」


突然話を振られ不思議そうな表情の五虎退に三日月が説明する
すると五虎退はにっこり笑顔でこう提案した


「なら、三日月さんだけじゃなくて皆さんにもお話してもらうのはどう、でしょうか?」
「それは、ありがたいですね」
「ああ、夕餉の時に皆に伝えよう」
「そうですね! 楽しみです」


それから数日後本丸内で夢を見たものはどの様な内容でも未来に伝え
夢占いの本が数冊本丸に増えたとか

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類々(プロフ) - Monkeysさん» お褒めの言葉ありがとうございます! 嬉しいです! うわわ、脱字に気づいてませんでした! ご指摘ありがとうございます (2018年7月29日 11時) (レス) id: 3ff55c9428 (このIDを非表示/違反報告)
Monkeys(プロフ) - 面白いです!個人的に好きです!! 一つだけ訂正があって「メンテナス」じゃなくて「メンテナンス」です! (2018年7月29日 5時) (携帯から) (レス) id: ef997e66b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:類々 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年1月1日 2時

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