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第2話｢腕相撲｣ ページ7
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指相撲対決から数日が経った
ある日の出来事−⋯
｢A〜！ちょっと委員会に
呼ばれたから行ってくるね！｣
｢うん！｣
｢遅くなりそうだったら連絡する！｣
そう言って杏子ちゃんは教室を後にした。
｢…本読もうかな｣
そして私は杏子ちゃんが戻ってくるまでの間
教室で本でも読んで待つ事にした。
｢…落ち着く｣
私しかいない教室の中で聞こえるのは
ペラペラとめくる紙の音だけ…
私に何かと勝負を仕掛けてくるド天然で秀才が
いない日も結構いいなと思えてしまう。
｢このまま続けばいいのに…｣
｢何が？｣
｢ド天然で秀才な人に勝負を仕掛けて
こない日が続けばいいのにな〜って…｣
こういうお決まりの展開になると
基本、途中で台詞が途切れるはずなのだが…
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｢へぇ〜Aさんはそんな風に思ってたんだ〜｣
｢…｣
どうやらAAの場合…
しっかりと最後まで言ってしまう人のようです。
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作者名：水瀬 | 作成日時：2023年10月12日 2時
