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暗い部屋に響く時計の針の音が幸村の鼓膜を嫌に刺激して幸村は思わず起き上がった。
内側から燃え上がる様に熱くなる負の感情が、幸村をゆっくりと支配していく。ゆっくり、そして確実にそれは幸村を蝕んでいく。
終わってしまった事、結果がでてしまった事は結局それまでの事だったとまとめられる。まとめるしかないと幸村は自負していた。
だがそんなにも簡単に終えることが出来ない、それが勝負の世界なのだと二度目を経験した今幸村は改めて思い知った。
(俺は……悔しかったんだ…)
酷く悔しく、酷く辛かった。
もう二度と見ないと決めた光景をもう一度見なければならない。公式戦で初めて黒星をくらった相手に、もう一度四大大会決勝という場でプロ初の黒星をくらうなど幸村にとって屈辱以外の何でも無かったのだ。
ただ、悔しい。狂うくらい悔しいのだ。
「…はは……また負けた…俺に、何が足りないんだ………っ」
表彰式で幸村より一段高い台に登る越前を見て、幸村は微かに目尻が熱くなるのを感じた。
力不足だと言ってしまえば楽だということは幸村が一番わかっていた、だが言いたくなかった。
言ってしまえば今までの幸村を裏切ってしまいそうで、幸村は酷く怖かったのだ。
テニスが出来なくなる恐怖を幸村は知っている。
幸村自身からテニスが欠けたら、何も残らない事も幸村は知っている。
死の淵から這い上がって今の幸村がいる。そんな幸村だからこそ努力が報われないなんて事無いのだと言いきれる。言いきれるからこそ、二度目は幸村にとって死も同然だったのかもしれない。
「俺はまだ、」
言葉に詰まる。幸村の睫毛が微かに震えた。
「俺は…っ」
ポトリ、ポトリと。シーツに跡を作っていく。
「無意味なんかじゃない……！」
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桜田しおりです、ご無沙汰しております。
幸村君が越前君に二度目の"黒星"をくらって、素直に悔しさを爆発させる…描きながらまだまだ若いなあなんて思っていました。
Aさんと、幸村君。今のところお互い交わりそうで交わらない平行線とまではいきませんが、まあそんな距離感。
実は事情がありまして、今以上に更新が遅くなってしまうと思います。ご了承ください。
いつも応援してくださる方に感謝しております。これからもどうぞよろしくお願い致します。
読み切り中編小説書こうかな、なんて思ってますごめんなさい( ῀ᢦ῀ )
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桜田 しおり(プロフ) - も執筆中です。これからも桜田しおりをよろしくお願いします。 (2019年3月31日 0時) (
レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
桜田 しおり(プロフ) - 更新停止という形で一時完結になります。また時間がありましたら、地道に更新していく予定ですのでどうぞよろしくお願いします。また時間がありましたら、中編レベルの作品も更新していく予定ですので、、そちらの方もよろしくお願いします。ただいま「我儘」という作品 (2019年3月31日 0時) (レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
桜田 しおり(プロフ) - 一時更新停止という形でお休みさせていただきたいと思います。今作を楽しみにしてくださる方には大変申し訳ございません。ですが有難いことに私生活の方が多忙で、その多忙の中で書く作品は私も面白くないですしきっと皆様も面白くないと思うんです。ですので、今回は (2019年3月31日 0時) (レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
桜田 しおり(プロフ) - コメントで失礼させていただきます。ラブソングを貴方に、を閲覧してくださった方本当にありがとうございます。作者の桜田しおりと申します。今作は思っていた以上に長く続く作品となりましたらいい。来年度からまたより一層忙しくなる事が予想されます。ですので今作は (2019年3月31日 0時) (レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
桜田 しおり(プロフ) - 、さん» ありがとうございます！ご期待に添えるように頑張ります！応援よろしくお願いします。 (2018年12月29日 10時) (レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 しおり | 作成日時：2018年12月26日 0時
