30. 幸村精市 ページ30
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学園内がやけにザワついている。
夏休みだってのに女子がザワザワしていてなんか変な感じ。
咲もそこに居たため、話しかけようとするがそれは女子の波に飲まれて不可能になった。
(…んだよ、この女子…！！)
あ、私も女子か、と自分にツッこんだ。
とりあえず 部室に行かなければ。
また遅刻扱いにされる(集合時間まであと1分)
女子の波をうまく避けて部室へと向かう。
「は？」
藍色の髪の毛と白い肌が私の視界に移り込む。
「あ、A」
聞き慣れた声が私の耳に入る。
「ゆき、む…ら…」
今日なんて聞いてない、
退院する日教えてくれなかったじゃねぇか
「ただいま、A。」
ナースを引き連れて堂々とコートに戻ってくる彼はどこからどう見ても神の子に見えた。(使うところ違う)
＊
「部長おおおおお！！！！！！！退院おめでとうございますうううううう！！！！！！」
「赤也、わぁ、みんな…！」
部室に入ると壁にはきったねぇ字で
「幸村部長 おかえりなさい」
と書いてあった。
重要なのはきったねぇ字。
きっと赤也が書いたのだろう、はぁ。
「柳、何で私に教えてくれなかったの。」
本当ならマネージャーも加わってやるものなのに、どうして。
それが疑問でしかなかった。
「俺が言うなって言ったんだよ。お前にサプライズ。」
…
「幸村の登場のサプライズとか世界で２番目に要らねぇんだけど、」
「１番は？」
「真田の説教。」
幸村は腹抱えながら笑った。
ひぃえ、とか時々汚ねぇ笑い方をしたけど
楽しそうだから今は、い！ま！は！！！これで良し。
卵寿司みたいなジャージを肩掛けして
コートに立つ幸村精市。
やっぱりいるといないでは、安心感が違うなと感じた。
幸村精市は部長であり、立海の柱である。
幸村精市の背中は頼もしくて、またこの姿が見れたことが嬉しくて。思わず目尻が熱くなった。
(本当におかえり、幸村。)
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桜田 しおり(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！他の作品も更新中ですので、ぜひそちらの方も、、 (2018年10月23日 23時) (
レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 更新頑張ってください！ (2018年4月13日 23時) (レス) id: d90be8f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 しおり | 作成日時：2017年7月15日 23時
