29. なるほどね ページ29
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「手塚、この人は氷帝学園の女テニの人だ！」
「氷帝…学園…？」
手塚国光の眉がぴくりと動いた。
タマゴ先輩！！それ嘘なんです！！！！！
「ほう、平野は氷帝学園だったのか。」
「や、柳！！」
ニヤニヤしながら助けようともしてくれない柳の事を絶対後で呪おうと心で誓った。
手塚国光は、私の顔を凝視している。
ん？なんかついてる？
「口の横にチョコがついているぞ。」
ついてたあああああ！！！！！！！！
ガチでついてたああああああああああ！！！！！
私の顔が可愛すぎて見てたとかじゃなくて
ガチでついてたあああああ！！！！！！
「あ、ありがとうございます。」
「あぁ。…君は立海のマネージャー、だな？」
タマゴ先輩に聞こえないくらいの音量で私にそう告げた手塚国光。
コクリ、と頷くと手塚国光は満足したのか
タマゴ先輩を連れて去ろうとした。
「手塚ぁ！！！！」
真田の馬鹿でかい声が響き渡る。
おいここ 公共の場所なんだけど。
「名前を叫ぶのは手塚だけにしてくれ〜ふふふっ」
幸村の言葉を思い出して
思わず吹き出してしまった。
すると皆の冷たい視線が私に向けられていた。
え、待って辛い辛い。
「え、なんすか？」
「…いや、特には。 さぁ弦一郎帰るぞ。」
「あぁ。手塚、今年優勝するのは我が立海大だ。青学の優勝などあるはずない。」
そう一息で真田が言って私たちはその場を去った。
＊
「役者がどんどん揃ってきた感じだね。
あとは幸村だけ、だな。」
そう呟くと柳が微笑んだ。
「そうだ。あとは精市を信じて待つしかない。俺達にはそれしかできないからな。」
「それともう一つ。
練習をして、今年全国三連覇を成し遂げる、それが俺達の最終目標だ。」
そう微笑んだ 柳と真田がどうしてもかっこよく見えてしまって思わず自分の頬を殴りたい衝動に駆られた。
さすがに自分のは痛いため、柳と真田の方を思い切り叩く事にした。
(幸村、頑張れよ。)
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桜田 しおり(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！他の作品も更新中ですので、ぜひそちらの方も、、 (2018年10月23日 23時) (
レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 更新頑張ってください！ (2018年4月13日 23時) (レス) id: d90be8f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 しおり | 作成日時：2017年7月15日 23時
