23. りんご ページ23
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「まぁ見舞いと言えば、りんごじゃん？」
「お前の偏見俺に押し付けないでくれる。」
(何でくれる？じゃなくてくれる。なんだよ)
まぁそこはさておき、
見舞いといえばりんごだよね。
りんごの皮をむいてあげて
うさぎみたいな形にして〜〜………食す。
これ漫画の流れだよね？
「お前の切ったりんごとか…、どうせ1/10も残んないんだろ。」
「な！！！どんだけ人の言葉科にするんだよてめえ！！、！やってやらぁ！！！！」
＊
食べれるりんご 約2センチほど。
食べれないりんご その他。
1/10 も残らなかったかもしれない。
皿の上に無残においてあるりんごを見て幸村は腹を抱えて笑い出した。
そしてそのりんごをじっと見つめ、また笑い出した。
ひえええええええ む！か！つ！く！！！！！！
「ほんっとA何もできないじゃん。」
「うるせぇな！、！！標準並だわアホ！！！！」
お前らが出来すぎるだけだから、そこ間違えないでほしい。
これ私からの全力否定だからね 幸村精市。
それでも病弱になって心が変わったのか
無残なりんごを食べた。
「まぁりんごに変わりはないよ。」
いや普通に褒めろやああああああ！！！！！！！！
もう私を褒めなくていい、りんごを褒めろやああああああああ！！！！！！！！！
幸村は座っていたベットから立ち上がり
机の上に置いてある本を私に投げた。
ガコッと言って私の顎に激突。
若干狙ってたのか幸村はニヤニヤしながら謝ってきた。
(もう許さねぇぞ)
「幸村ぁぁああぁぁあぉあああぁぁああぁ！！！！！！」
「名前を叫ぶのは手塚だけにしてくれ〜ふふふっ」
「…あ、手塚ね、まだ戻ってなかったの」
騒がしかった雰囲気が一転、幸村の顔が少し曇った。
ふぅ、と小さくため息を着くとゆっくりとベットに座った。
私はその近くにある椅子に腰掛けた。
「手塚は…大丈夫なんだろうか…」
そんな真顔で言われてもわかんねぇよ、なんて言えるわけもなく。
さぁ、と誑かすしかなかった。
「絶対戻ってくると思うよ、手塚国光も、お前も。」
手塚は、だった。
「は」だったんだ。
手塚も、じゃなくて
「は」だった。
少し心がざわついたけど、あえて気にしなかった。
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桜田 しおり(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！他の作品も更新中ですので、ぜひそちらの方も、、 (2018年10月23日 23時) (
レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 更新頑張ってください！ (2018年4月13日 23時) (レス) id: d90be8f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 しおり | 作成日時：2017年7月15日 23時
