15. いつもの ページ15
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「…へぇ真田1年生に負けたんだ。ダッサ。」
「なっ、しかしだな…っ！」
「真田、言い訳は良くないよ。」
幸村の辛烈なツッコミに真田が若干うろたえてる。
あの真田が。
あの真田が。
あ の 真 田 が (笑)
「ぶっ…」
「お前笑い方汚ぇよぃ。」
「うるせーぞ豚。」
笑い方が汚いのは知ってるし。
いや可愛い女の子とかは口に手を添えて「ふふ」なんて笑うかもしれないけどさ、
実際そんな子いるわけないでしょ。
「ふふ、真田ダサいね。」
口に手を添えて
「ふふ」なんて笑う子
いた。
「え、ぁ、はっうぎゃはははははっ！！」
あ、これ笑い声なんで。
カラスの死に際の声とかじゃないので。
「平野さん、笑い方が少し下品ですよ。」
眩しい、と思ったら柳生のメガネが蛍光灯の光を反射してそれがジャッカルの頭に反射して私の目に映り込んでた。
うわ、眩しくて見えないなぁ。
「ム○カ大佐！！！！？？」
「違います。」
「やーぎゅ、お前さんいつからム○カ大佐になったんじゃ？」
半笑いで柳生と肩を組んだ仁王。
いや私は本当にム○カ大佐に見えただけなのに。
「仁王くん！！！平野さん！！！私は柳生比呂士です！！！！！」
「いや知ってるから。」
コントみたいないつものテニス部。
やっぱり 幸村精市がいてこそのテニス部なのかなと思った。
＊
面会時間ギリギリまでいた私たちは
看護師の方に「もう帰りなさい」と言われて帰路についた。
「じゃあね、幸村。」
ドアを開けてみんなで帰ろうとした時
「A、話がある。」
呼び出しくらったｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！！！！！！
「A。」
「は、はい」
「立海は、本当に負けたのかい？真田は…も…柳も……赤也も。」
また目を合わせない。
まだ現実を受け入れられてないみたいだ。
ふぅ〜 こんなシリアスな場面でも私は手を抜きませんよ！！！！
両手をおおきく振りかぶってぇ〜？
そのまま〜？
幸村くんの頬へ〜？
Go！！！！！！！！！！！！！！(全力)
「いっ…！！！！」
幸村の頬を思い切り叩いたのは多分全人類で私が初めてだと思う。
すごい赤くなってる申し訳ないごめんなさい土下座します。
「負けたよ。」
言葉は冷たいかもしれないけど
幸村がそれで受け止めることが出来るなら
それでいいと思う。
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桜田 しおり(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！他の作品も更新中ですので、ぜひそちらの方も、、 (2018年10月23日 23時) (
レス) id: ef32a79d1d (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 更新頑張ってください！ (2018年4月13日 23時) (レス) id: d90be8f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 しおり | 作成日時：2017年7月15日 23時
