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中年男性の顔がみるみるうちに引きつっていき
私を掴んでいた手を離すと、入れ替えで中年男性ではない方の手が私の腕を掴んで引っ張った。
気づけば誰かの胸の中にいて
私が好きな香りと温もりがして一瞬で誰なのか分かった。
顔を上げるとやっぱりグクで
グクは私に一瞬笑いかけると中年男性を真っ直ぐ見た。
｢ジョングクさん…どうしてここに…｣
JK｢僕の恋人に何か用ですか？｣
｢こ、恋人？｣
JK｢何か揉めていたみたいですが｣
｢と、とんでもないです…｣
JK｢そうですか？では僕達は失礼します｣
中年男性に一礼をして私の手を引き歩き出したかと思ったら
あぁそうだ、とまた後ろを振り返った。
JK｢家柄や地位で人を見下すあなたにはガッカリですよ｣
｢っ、｣
JK｢以前からあなたの身に余るほどの暴君な行動を耳にしていましたが残念です｣
｢ジョングクさん…っ｣
JK｢今している契約も破棄して今後あなたの会社とは取引はしないという事で｣
｢そ、そんな…｣
JK｢それでは失礼します｣
膝から崩れ落ちた中年男性に背を向けて
グクは気にせず歩き出した。
掴まれているところが熱くて
心臓がドクドクと音を立てて息苦しい。
ずっと会いたくて、触れたくて、声が聞きたかった。
いつの間にか私はこんなにもグクの事が好きになってたのに諦めようとしてたのが馬鹿らしい。
しばらく歩いていると大きな部屋に着いて
ドアには“VIP”の文字が書かれていた。
緊張する…
けど、とりあえずグクにお礼を言わなきゃ
『あの、グク…助けてくれてありがとう』
JK｢……｣
『グク…？』
何も反応がないグクに近づいて顔を覗こうとすると
腕が伸びてきて抱きしめられた。
『グク、』
JK｢……会いたかった｣
その言葉に会いたかったのは私だけじゃなかったんだって思ったら嬉しくて泣きそうになった。
グクの胸に顔を埋めて背中に腕を回し抱きしめ返す。
『私も…グクにすごく会いたかったよ』
JK｢っ、A…｣
少し距離をとってグクを見れば
大きな目が真っ直ぐ私を捉えていて思わずドキッとする。
『…ジミンから全部聞いたよ』
JK｢そっか…｣
『私のためにクマまで作って…バカじゃないの？』
グクの頬に手を伸ばして目元を撫でる。
我ながら可愛くない事を言ったなんて思ったけど
それでもグクは嬉しそうに笑って頬に伸ばした私の手に手を重ねた。
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みそ - ドキドキとキュンキュンをくれてありがとうございました！本当に面白かったです！きむななさんの小説、大好きなのでこれからも頑張って下さい！！応援してます！！ (2019年11月1日 1時) (
レス) id: e24f263bf8 (このIDを非表示/違反報告)
りなみな - すっごく面白かったです！！！最後のオチ、私はすごく好きです！！！きむななさんの作品好きなのでこれからも書いてくださると嬉しいです！！！ (2019年10月29日 17時) (レス) id: 582ea50ce6 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 薔薇の所がめっちゃキュンキュンしたぁー！それにめっちゃ面白かったです(^-^)/ (2019年10月17日 2時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
美・ジ - 泣けました。はんとに終わり方もすべてがうますぎます。これからもたくさんの作品作ってください！本当に感動とドキドキで心がいっぱいになりました。ありがとう！ (2019年9月10日 23時) (レス) id: 6109de95ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん - 終わり方うまい！キュンキュン止まらなかった！クグ〜サランへ?あぁ〜 \(>з<)/ (2019年7月14日 0時) (レス) id: ecb5fbfd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむなな
| 作成日時：2019年5月13日 21時
