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翌日
結局1日アイツには会わなかった…というより避けてたから会わないようにしてた。
自分から会わないようにしてたのに
アイツがいなくて物足りないような、つまらない1日で
なんて、すごく自分勝手な考えに嫌になる。
AN「Aまた明日!日直頑張ってね〜」
『はーい、ばいばい』
みんな下校する中、私は日直だけではなく掃除当番と委員会も重なって全部終わったのは17時過ぎで外も暗くなり始めていた。
ふぅ、やっと帰れる
校舎を出て歩きながら考えるのはやっぱりアイツの事で、どうしてもあの時の顔が浮かんでくる
アイツ…なんであんな顔したのかな
傷ついたのは私だって同じなのに…
はぁ…、とため息をつくと
後ろから誰かに話しかけられた
「あの、チェ・Aさんですよね?」
『そうですけど…』
どうして名前…どっかで会った…?
私に話しかけてきた男性はずっとニコニコしてて物腰が柔らかい印象の人だった
『えっと…私に何か…?』
「お時間少しいいですか?」
ニコニコ笑っているけど目が笑っていない…
その目に嫌な予感がして思わず後ずさる
『いやぁ…もう帰らないと、』
「黙ってついてくればいいんだよ…!」
『っ、んんっ!!!』
急に口を塞がれて引きずるように人気が全くない路地裏に連れてこられた
『あ、あなた誰っ?』
「俺…?俺はお前の彼氏に恨みを持つ者、かな」
『恨み…?』
「そうだ、アイツに彼女を…ミカを取られて1日で捨てられて…ショックでミカは誰とも話さなくなった…!」
アイツが女遊び激しかったのは聞いたことあるけど…
だからってどうして
「だから次は…俺がアイツの大切なもんを傷付けて復讐してやるんだ…!」
『っ』
「お前の事も調べた…ついに今日が復讐の時が来たんだ」
彼の顔は悲しみよりも怒りと憎悪で溢れていた。
『私を傷付けた所で無駄よ!私とアイツはお互いに好きじゃないんだから!』
「はっ、どう見たってあれはお前に気があるだろ(笑)」
『はぁ!?馬鹿な事言わないで!』
私の言葉なんて全く届かず、一歩ずつ近づいてくる度に一歩下がる
そしてついに壁にぶつかり逃げ道が無くなった
「もう逃げられないぞ」
『っ、いや!離して…っ!!!』
腕を掴まれて必死に抵抗するけど男の力には到底かなわない
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みそ - ドキドキとキュンキュンをくれてありがとうございました!本当に面白かったです!きむななさんの小説、大好きなのでこれからも頑張って下さい!!応援してます!! (2019年11月1日 1時) (レス) id: e24f263bf8 (このIDを非表示/違反報告)
りなみな - すっごく面白かったです!!!最後のオチ、私はすごく好きです!!!きむななさんの作品好きなのでこれからも書いてくださると嬉しいです!!! (2019年10月29日 17時) (レス) id: 582ea50ce6 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 薔薇の所がめっちゃキュンキュンしたぁー!それにめっちゃ面白かったです(^-^)/ (2019年10月17日 2時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
美・ジ - 泣けました。はんとに終わり方もすべてがうますぎます。これからもたくさんの作品作ってください!本当に感動とドキドキで心がいっぱいになりました。ありがとう! (2019年9月10日 23時) (レス) id: 6109de95ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん - 終わり方うまい!キュンキュン止まらなかった!クグ〜サランへ?あぁ〜 \(>з<)/ (2019年7月14日 0時) (レス) id: ecb5fbfd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむなな | 作成日時:2019年5月13日 21時