酔った弟と困る兄。 ページ6
「兄上〜、兄上〜」
頬を赤く染め、いつも以上にぼんやりとしている弟。
普段なら絶対に酔わない筈が何故、今日に限ってこう酔うのだろう。
他の隊士は気が引けたのか、私に緑壱を部屋まで運んでもらうよう頼まれた。
「‥‥‥緑壱、
はぁ‥酒の飲み過ぎだ。ほら、兄さんが手をかしてやるから自分の部屋に行け。」
手を出すと、緑壱は私の袖を握ってふらつく足で、のろのろ歩く。
緑壱が布団に入ったのを見て、私も自分の部屋に戻ろうとする。明日も朝から鍛錬があるからだ。
だが、立とうとした途端、袖をまだ緑壱が放しておらず、私は尻もちをつくように倒れた。
「兄上、行かないでください‥‥」
頬を紅色に染めて、ほんの少し上目遣いで言う弟をよそに、私は言う。
「緑壱‥‥放さぬか。
明日も鍛錬があるし、お前ももう、一人じゃ寝れないという年頃ではないのだろう?」
そもそも、子供の頃だって緑壱は一人で寝ていた。
しかし、緑壱は一向に袖を放さないどころか、先程より強く握っている気がする。
「おいっ、緑壱‥‥」
「兄上‥‥兄上‥‥
お願いですから‥どこにも行かないでください‥‥‥
緑壱を置いて行かないでください‥‥」
‥‥置いて行った覚えはないのだが‥と思うが、緑壱は妻に先立たれてしまっている。おそらく、その事と重ねているのだろう。
「緑壱‥‥安心しろ。
兄さんはお前を置いて行かない。だから__」
袖を放せと言おうとした。
だが、それよりはやく、緑壱がどんっと私を布団の上に押し倒す。
「兄上‥‥私はずっと‥‥兄上をお慕いしておりました‥‥」
両手を掴まれながら言われるものだから、お慕いしているも何もない。
(※※ここからは過激表現注意
苦手な人は見ないで下さい)
緑壱はかなり酔っているのだろう、普段なら私を押し倒す等ということは考えないだろう、断じて。決して。
そう考えていると、自身の唇に緑壱の唇が重ねられる。
「〜〜っ!」
声を出そうとするが、緑壱が舌をいれてきたため、上手く声が出ない。
抵抗しようとするも、両手はがっちりと抑えられている。
緑壱は舌を絡めていき、くちゅっ‥と辱めな水音が聞こえる。
それでも緑壱はやめなかったが、私は次第に息が苦しくなった。
そこでようやく緑壱は私の口から離れ、私はハァハァッと息を吸う。
すると、休む間もなく緑壱は角度をかえて何度も接吻をしてくる。
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メルア - あのー、黒死牟の牟が間違えてますよぉ (2022年1月4日 19時) (レス) id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - …ん?今頃気付いたけど、私のリクエストって変態のやつなのでは(自覚してなかった人) まぁ…私は兄上依存症な縁壱が見たいのですがね()更新頑張って下さい!! (2020年7月6日 19時) (レス) id: 20805bb7d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるりる - 縁壱さん受けを作って貰えますか? (2020年7月3日 22時) (レス) id: d424947d4f (このIDを非表示/違反報告)
落灰 帳 - え?あれ?あなた様は神ですか?………素晴らしい作品をありがとうございます!!!!僕の好みのど真ん中です!更新頑張ってください!! (2020年6月21日 11時) (レス) id: 5800f98eba (このIDを非表示/違反報告)
ひろか(プロフ) - 私も頭から離れず授業中ニヤニヤニヤニヤしておりますw暑すぎてミニ扇風機が欠かせませんね。授業中にも関わらずブォンブォン言わせながら授業受けてます(( (2020年6月15日 23時) (レス) id: d204de565a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来世から頑張る。 | 作成日時:2020年3月2日 17時