先輩とカノジョ。４

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「……っ」






やばい、





いつもみたいに笑って大丈夫ですって言いたいのに、上手く舌が回らない。







はやく、何か言わないとまた気まずくなっちゃう…







口を開きかけた時だった。




「……！」




すっと、私の頬を撫でるヨニちゃんの指先。










驚いて目を開く私に、





SY「……泣くかと思った」





ヨニちゃん先輩の優しい眼差しが向けられる。






「……な、泣きませんよ」





SY「泣いてんじゃん」




ぽろぽろと溢れる涙をヨニちゃん先輩の指が掬う。







「どうして………」




どうしてこの人は、こんなに優しい声で応えてくれるんだろう。


どうしてこんなに優しい眼差しで見つめてくれるんだろう。





どうして私はこんなにも……







SY「うん？」





「……………好きです。大好きです」








ヨニちゃん先輩のことが好きで堪らないんだろう。










SY「……わかってるよ」








そう言うヨニちゃん先輩の声はとても優しくて、


私は、そんなヨニちゃん先輩がとてもとても愛しくって、



また涙を零す私をみて、わかってるのかわかってないのか、からあげが首を傾げている。











いつまでこうやって隣に居られるかわからない。



だけど、


側に居られる限り、すぐ隣でこの人の笑顔を見ていたい






単純にそう思った。



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