先輩とカノジョ。４

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いっちにー、いっちにー





空は快晴、何日か前まで台風の影響で大荒れだった空は澄み渡って、グランドにはチェミノ先生の張り切った準備体操の掛け声が響いていた。




うちの高校は、全校生徒シャッフルで色分けされて、1日目が体育祭、2日目と3日目が学園祭と、3日間に分けて団ごと、クラスごとに点数を競い合って行われる。





LS「めっちゃ暑い…もう10月なのになんでこんな暑いの…てか普通どこか体育館貸し切ってやるんじゃないの今どき…どこケチってんだっつーの」



文句たらたらのリサのほっぺには、ちゃっかり"青団優勝"の文字。



「いいなあー、リサ、ヨニちゃん先輩とおんなじ青団でー！」


LS「Aだってムナン先輩と同じじゃん！」


いやいや、お兄ちゃんと同じでも嬉しくないですから〜






準備体操が終わり、テントの下に戻ると、いーちゃんからプログラムが配られる。




SH「えっ、なんで花形種目っていってんのに学年対抗リレー真ん中にあんの？」

LS「ちょっとセフン、動かないでよ！」

セフンの頭をりんごヘアーにしていたリサがイライラした声を出す。

ごめんごめん、と大人しく座るセフンをみて、イボもやったげよーか？と期待の目を向けると、無言で拒否されてしまった。


「中だるみ防止っていーちゃん言ってけど」

LS「一番盛り上がるの真ん中に出してどーすんのよ…って、あーっ！ムナン先輩が出るデカパンレースつぎの種もじゃん！前で陣どんないと！！」

SH「出たよ……」

「デカパンレース……？ムナンくんが…？めっちゃ面白そうなんだけど…」

LS「A！ムナン先輩のペア、スンヨン先輩だよ！いこ！」


「い、行く行く！」

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