252 ページ6
.
手はズボンのポケットの中に入れている
恐る、恐る近寄ると
それに気づき
こちらを向いた
無言の空間に
足が止まってしまった
ジョンインはそんな私を見て
JI「これ……」
「…え？」
掲示されていた写真を指差した
ジョンインの隣まで行き
それを見た
予選の大会の写真。
JI「約束、だめだったな」
約束…
あ……
指切り
そして
《全国大会、絶対につれていくから見てろな？》
あの白い
雪の中での言葉が頭をよぎった
何も言えず立ち尽くす私
スカートを握りしめる手が
汗ばむ
勇気を出さなくては……
「‥‥ジ、」
おーい、ジョンイナァ〜ッ
私が口にしようとした名前を
遠くからダンス部らしき誰かが先に呼んだ
JI「……おー、今行く」
返事をして
そのまま、いってしまおうとしたジョンインの
肩に吊されたエナメルのバッグ
いつのまにか
私はそれを引っ張り
ジョンインを引き留めていた
JI「ん？」
「今日……さ」
会えないかな？
昨日配られた夏休みの予定表には
全部活の予定が書き出されて
ダンス部の欄を見たら
今日が終わってしまうと
一ヶ月は
ジョンインに会う事は出来なくなることを知っていた
恐くて
足がガクガクと
震える
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「KPOP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のろすけ(プロフ) - ちゃんなななさん» ちゃんななな様☆わあああファンだなんてとんでもないですっありがとうございます:;(∩´///`∩);:まだまだ続く予定でございますっよろしくお願いします〜〜！(涙) (2015年12月2日 21時) (
レス) id: 65b2b8b49d (このIDを非表示/違反報告)
のろすけ(プロフ) - マナミさん» マナミ様☆コメントありがとうございます！高校の時のあの青くてキラキラしてぎこちない感覚を遠い昔から掘り起こして書いております！ありがとうございますーっ(ToT)/~~~ (2015年12月2日 21時) (レス) id: 65b2b8b49d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんななな(プロフ) - 本当にファンです(/□≦、)更新いつも楽しみにしてます！ (2015年11月30日 22時) (レス) id: 6b93104b95 (このIDを非表示/違反報告)
マナミ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます。この2人の青春の感じがたまんないです（笑）もどかしくなりますしキュンキュンしちゃいます。これからも更新楽しみにしております (2015年11月25日 0時) (レス) id: 22c720fa20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のろすけ | 作成日時：2015年11月23日 23時
