【ONE PIECE】海軍大将は海の女神も務めます陸【ロシナンテ】

番外編2 私服について ページ41

Aは、服のセンスがいい。


「わあ…見て白竜大将が着てるワンピース」

「素敵ねえ…どこかの村民がお誕生日に贈ってくるってものかしら？」
「それは美麗な刺繍が入ってるって話だわ

でも今日のはご自分で選んだものよ！」

「いつもワンピースだけど、同じ型でも大将なら千の着こなしがあるわあ」


休暇の日に廊下を出歩くと、女海兵からはそのファッションセンスに感心する声が多数聞こえてくる。




…そんな彼女が、今日もお洒落なワンピースを揺らして外出から戻り、部屋に入ると…









「…何その服。」


自分の彼氏が、見事なまでにハートマークが散らばったシャツを半裸で手にしている光景が広がっていた。


…大柄な彼なので、そのシャツの主張も激しい。


「…へ…

これから、着ようかと…？」

彼も今日は休みだ。

…なので、ハートの主張がものすごいそのファッションは、ロシナンテが選んだ私服ということになる。


「…。」
「え…？え？」

「…いや、いいか

とりあえず…着てみて…」

「え、あ、ああ？」









…









…







「…っ…なんで！！似合うの！！！」

「ええ？！！」



ーーーーー

「えっ？！これ変か？！！」

「うん。“一般的”にはね」


そうか…と落ち込むロシナンテの横で、Aは頬を染めながら斜め下を見た。



「…で、でもロシーには、なんでか…




似合うわ…」

「…」

「…」









「そっ、




そっかぁぁ！！」



真っ赤になってAに抱きついたロシナンテの顔は言うまでもなくだらしない。









「でもこれからあなたの服私に選ばせてね。」
「…えっ」





真面目な印象の恋人のイメージキープのため、Aは男物の服の勉強をしだしたらしい。

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