268話 ページ34
｢…そう…なの…
母さん、私の事嬉しそうに話してたのね｣
｢ええ、それはもう幸せそうに｣
思わぬところから、また母の面影を見ることが出来た。
…とんでもない収穫だ。
｢…君にとって、
父はガープなんだろう？｣
レイリーがふいに口を開いた。
｢…、
ええ、私の父は、ガープとセンゴクよ。｣
レイリーの表情は、その長く垂れる髪によって隠されていた
｢……これは独り言だけど｣
｢？｣
｢…悔しいことに、あの処刑前の一週間
誰とも違う、頭に触れる手の暖かさを感じてしまった。
…背中に、大きな安心感を感じてしまった。
あの首が飛ぶ瞬間、『お父さん』と、呼びそうになってしまった。｣
｢！！｣
｢…、その瞬間だけは、あの処刑日が誕生日のリラル・D・A・Aになっていた。
もう一度言うけどこれは………父さんに手渡された日が誕生日であるリラルド・A・Aがもらす独り言よ。｣
あの日、隣で涙を流す私を抱きしめてくれていたロシーは、知っている。
どうしようもない悲しみと憎しみとでごちゃまぜになっていた私を。
｢…あの男に、宣言しちゃったからね
私は、『わたしだけの正義』で生きていくと。
この目で見たものを信じ、見極め、守る
…大切な人が、自由に生きられるように。｣
少し目を見開いていたレイリーはふっと微笑んだ
｢…君はセーラにそっくりだが、確かに違うところがある。｣
！母さんと、違うところ…？
｢セーラは元から心の幹が太く、頼もしかった。
しかし君は…荒ぶ嵐の人生の中、細い苗を、踏ん張って守り育てていくように見えるのだ。
…どちらも強い、故に魅力的だ。｣
｢…？！｣
｢すでにどれほどの男が君に夢中なのだろうか気になるところだ。
…ロシナンテ君は苦労していることだろう。｣
｢…私に夢中？？？｣
そんなこと…
『俺が勝った時は、Aさんを嫁にもらう』
『Aちゃんお茶しに行こうじゃないの』
『皆、お前のことを好きだということだ。
…俺は一際、その念が強いがな』
………、ないね！！
その時、私の後ろでロシーは高速で頷いていたという。
｢…レイさんもセーラにぞっこんだったんでしょう？｣
｢｢？！｣｣
｢悪ふざけはよせシャッキー、ロジャーとくっついてからは潔く諦めただろう｣
｢(あ、惚れてたのはほんとなんだ。)｣
じっとまたレイリーに見られる
｢…蛙の子は蛙といったところだな
この親子については鶴とでも例えたいが。｣
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます！！ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです！今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月26日 11時) (
レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません！感想すごくすごく嬉しいです！！気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました！凄く面白くて、読んでいてワクワクしました！続編、お待ちしてます！ (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです！続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます！この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます！続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね！ (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2019年6月24日 23時
