253話 ページ19
翌朝
ロシナンテside
｢……ん…｣
重たいまぶたを開くと、綺麗な寝顔が視界に入り込んだ
｢…A…｣
曖昧だが昨日のことはなんとなく覚えている
……我ながら恥ずかしいことしたな。
たしかあれからしばらく、俺が落ち着くまで抱きしめあって…キスして、
それからどっちも疲れてたみたいで倒れ込むように寝に入った。
……そう言えばこいつビッグマムのところにいってたんだっけ
ーーー無事でよかった。
…こいつはいつもいつも危険なところにひょいっと入り込んで何やらかすかわからない
…それでもAの強さを信じて笑って送り出すのは、
その裏に命をかける誓いがあることを知ってるからだ。
昔のことなんかよりよっぽど、お前がどうにかなっちまう方が耐え難いんだがな…
Aの目にかかる髪をよけてやる
……、儚い。
今確かにこの腕で支えているのに、目を離せば、それこそ水のようにすり抜けていく気がしてならない
俺の隣で笑ってくれているのが夢のようで、未だに頬をつねりたくなる。
Aは俺をよく凄い男だと、もはや史上最強の自分を遥かに凌ぐ存在だとでも言うように褒めるが
…もちろんそれは違う。
…ーー
｢ロシーがいなかったら、私は死んでる
……あなたが守ってくれているから、私は笑えるのよ！｣
ーーーー
いいや、
……お前が俺を生かしてくれたんだ。
幼い頃のあの地獄のような日々の中、いつからか知らない女の子の声が聞こえるようになった
必死に、それこそ死ぬ勢いで努力をする、勇敢な女の子
俺は生きる勇気をもらっていた。
初めて目を合わせた瞬間、『その』女の子だと直ぐに察した
あの時もAは勇敢に走り俺を生きさせてくれたよな。
そりゃ、惚れるのも仕方ないだろ？
振り向かせたくてたまらなくて、どれだけ邪険にされても諦めるなんて1ミリも思わなかった。
一瞬でも『D』の名にびくついてしまった自分を何度責めたか…
そして、あの暴走を止めた運命の日、Aが俺に初めて微笑んでくれた日
……俺は世界一幸せな男になった。
………、お前が、笑ってくれていたから
俺は生きられたんだ。
｢……愛してる｣
…だから、俺も努力するさ
無上のお前へ、最高の愛を贈るにふさわしい男になれるよう。
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます！！ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです！今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月26日 11時) (
レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません！感想すごくすごく嬉しいです！！気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました！凄く面白くて、読んでいてワクワクしました！続編、お待ちしてます！ (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです！続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます！この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます！続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね！ (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2019年6月24日 23時
