番外編3 クザン本気モード ページ48
クザンside
…Aちゃんが14の誕生日を迎えた時、やっぱり俺は本気で彼女を取りに行くとは思って無かった、多分
いくら大人びてるAちゃんでも、まだどっかで子供だと思っていたからな
…さて、俺ァどこでAちゃんに本気になっただろうね？
ーー
それは誕生日の数日後、珍しく単独でないAちゃんと一緒の任務だった時だ。
相変わらず華麗に、舞うように飛び回り血を浴びる彼女に惚れ惚れしてて、
相手もそこまでじゃあなかったし、確かに俺は油断してた
ハッとした時には、もうほぼ遅かった。
能ある鷹は爪を隠すとか言うが…少なくとも、俺の喉元まで刀を振るったその敵はそういうタイプだったらしい
半ば覚悟して能力を発動しようとした…
その、瞬間
俺の目の前を、血飛沫が覆った。
ぽたぽたと滴っている血を見ながら、呑気にも俺は彼女の元 部下の話を思い出していた
敵にもう少しで切られそうになってたその2人の部下の盾になり、彼女は今も大きく腹に残る傷を負ったという話だ
｢…ごふっ…！｣
……、だが、それは繰り返す話じゃァなかったのよ。
｢…クザン
ぼーっとして、あんたの正義は燃え上がってんじゃないの？何してる｣
｢……わりぃ｣
幼かった少女が身を盾にするしか回避できなかっただろうこの状況を
今、堂々と屍の前に立つリラルド・A・A中将は、
いとも鮮やかに…切り捨てまた血に染ったのだ。
……いつもは、その瞳に捕えられても耐えられるはずなんだがなァ。
知ってんのかねェ君は…
その水晶みたいな瞳をその長い睫毛で数度隠せば、一人残らず男は虜だ
……
俺を見上げた彼女は、もしかしたら大人のヴェールを被っているだけなのかもしれない
その薄い覆いの中じゃ迫っ苦しい海兵としての性に頭を抱えてんのかもしれない
。
…それでも、
俺ァ血さえ美貌の飾りに加える目の前の彼女を
もう一人の女としてしか見られなかった。
｢…あららら…
こりゃ、まずいね…｣
｢…？｣
ーーーー
ごめん、Aちゃん
…俺も、そのヴェールの下見ねェうちに惚れちまった。
……だから、ロシナンテに完敗したって文句はねェよ。
だからって、諦めるつもりもねェがな。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - レスありがとうございます！やはりそうだったんですね！赤毛のアンが好きな人がいて嬉しいです！他にも私は大草原の小さな家や、若草物語、風と共に去りぬを愛読していたのですが、ひはるsはこれらを読まれた事ありますか……？(途中自分語りですみません) (2019年1月20日 21時) (
レス) id: 82ba7abb24 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» ありがとうございます！！そしてそうなんです、気づいてくれた方は初めてですよ！！私は赤毛のアンシリーズが本当好きで、夫であるギルバートと、大切なマシュウおじさんから名前を借りたんです！ (2019年1月16日 0時) (レス) id: 1f07ba6d69 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - とても好きです！作者様の文才に惚れ惚れしています……ちなみに今更ですが、部下の名前は赤毛のアンを意識なさってますか？ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 82ba7abb24 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - アトさん» すっっっごい嬉しいです！！！いやもう1000人なんて夢のまた夢ですよ笑私のこの妄想に共感してくれる人がいてくれるだけでありがたいです、でもありがとうございます！！ (2018年11月17日 23時) (レス) id: 1f07ba6d69 (このIDを非表示/違反報告)
アト(プロフ) - お気に入り登録の人少なすぎ……1000人くらい行くべき作品だと思います(・ω・)ノ (2018年11月16日 10時) (レス) id: 0008ad3e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 21時
