【ONE PIECE】海軍大将は海の女神も務めます伍【ロシナンテ】

224話 ページ35

元帥の部屋から荒々しげに出た先で待っていたのは、少々やつれた顔をしたクザンだった。

「…あんたも呼ばれたの？」

静かに彼は首を横に振った

「お前をまってた。…サウロについて、話したい。」
「！…場所を変えよう」

ーーーーーーー

場所を私の部屋に移した。


「サウロは…失踪する前日に、最後の話をAちゃんにしてった。




お前なら、あいつが何を考えてたか知ってんじゃねえかと思ってな」


『ーー秘密だでよーー』

「………

自分の正義に従った



私が知ってるのはそれだけよ。」



しばらくの沈黙のあと、ため息をついてクザンは頭をかいた。


「わかった。悪い、時間とったね」


まさかクザンが気を使うなんてね…


相当サウロの行動について、そして、親友である自分に打ち明けられなかったってことがキてるみたい



「クザン





…………あんたの燃え上がる正義も、今のあんたらしくていいと思う。



でも…もし今後それに確信が持てなくなっても…あんたが信じられる正義なら、私はかっこよく思うわ。」



そこまで笑うことのない私だが、この時は確か微笑んでいたように思う

「…



本当大人になったじゃないの、Aちゃん」

「ふふ、そうでしょ

！」


頰にひやっとした手が触れる


「…馬鹿だねえ俺も…」
「は？」

「余裕そうにまだ本気じゃねえなんて、そんなこと言ってる間にお前はもう大人になって、立派に恋人努めてんだからな」

「何を…」



頰が引き寄せられていく


焦るも、情けないことにこういう時私の頭は働かない、普段の馬鹿力もこの大男に押さえつけられる


「ちょ…っ





っ」







……………


……


奴は、口付けた。






「……っばかじゃないのあんた…！！」


突き放すと、一瞬自嘲するような顔をのぞかせた後真顔で謝った。



「………すまねえ





明日、遠征で」









…………………





クザンが出てった後で私はベッドに突っ伏した


「(あいつは今悩んでいた、だから、さっきのは違う、絶対違う、カウントなんかしない)


…ロシー以外の人となんて…！｣




ガチャ！

ﾋﾞｸｩｳ!!


｢？どうした？そんな驚いて｣


任務終わりだろうロシーを見た瞬間、何か焦燥にかられ、ロシーにひしと飛びついた



｢ん？！A…っまじでどうし…

んっ｣



両手で彼の頬を掴み唇に噛み付く



｢っ？！…っ



……っA、落ち着け！｣

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