【ONE PIECE】海軍大将(将来)は海の女神も務めます弐【ロシナンテ】 (ページ8)

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55話ページ8

｢……残念ながら、子供だけど、ここを使う権利があるの｣

…後ろから禍々しい雰囲気を感じる。

マシューが後ろからその新兵に向かって歩き出した

｢…誰の了見で、お嬢に気安く話しかけてんだ、お前。｣

｢誰だ｣

横目でマシューを見ると…とんでもない顔だった

…本当に目って吊り上がるんだ。

｢てめえが年上だろうが俺の方が先輩だ

名もなのんねえ奴に教える名はねえよ！何より俺らの上司を侮辱したのはどうっしても許せねえ！！！｣

｢上司？……！！！！

じゃあ、こやつが…海賊の娘！！！！｣

それを聞いた瞬間、私はどん底まで叩きつけられたような気分だった。

｢余計な口は引き裂くぞ！！｣

ぐぬぬっとマシューが更に目を吊り上げさせていると

ギルバートがマシューの頭を叩いて制止した

｢こら、マシュー、ムカつくのはかなり、かなり分かるが落ち着け｣

マシューはそれにそっぽを向いて不貞腐れる

｢話は訓練の時に聞いた。

何故海軍がこんな危険因子を置いておくのか…！！海賊の娘なんぞを！
こいつは処分すべき対象だ！！！｣

その言葉を発した時、今度はギルバートまでもが睨みつけたが…

すぐに顔色を青く変化させた。

｢…そう、私は消えるべき存在

そんなの

私が一番、よく知ってる｣

ーー

一人、異色の空気を持つ存在は、彼をただ見つめていた。

｢…っ、わしの名は…

サカズキ。

リラル・Ｄ・アン・A少佐、貴様をここで叩き潰す！

海賊の娘は海軍にいらん！！｣

動じない。

ふとサカズキは彼女が羽織っている、マントの隙間の光景に気づいた

｢！！｣

7歳にも関わらず凹凸の刻まれた腹にある

あの大傷を。

｢いいよ。

ただ私少し疲れてて

手加減、出来るかな。｣

今更ながら、サカズキは冷や汗をかいた。