95話 ページ48
｢はあああ？！ありえないっ！！｣
あんなに私のこと怖がる子と同部屋なんて！
｢すまんなあ、部屋が空いてなくて…
もしそんなに駄目なら変えて…｢いい。｣
…そうか。｣
父さま達に迷惑はかけたくない。
…？父さまが凄く笑顔だ…
｢…A、誕生日おめでとう！！！！｣
あ…そうだった。
昨日は、私の誕生日でもあったんだ。
｢…ありがとう。｣
それから、父さまからたくさんの話を聞いた。
私が出ていってから父さんがものすごく怒っていたこと。
マシューとギルバートが、びっくりするぐらい訓練を頑張っていたこと。
CPと連絡がつかなくて困っていたこと。
つい先程そのCPから特大の誕生日ケーキが届いたこと。
CPから私がお菓子好きであったことを聞いて悔しかったということ。
…久しぶりの父さまはやっぱり優しかった。
後で、父さんに訓練を付けてもらおうかな、怒ってたって言ってたし
｢ロシナンテのこと、嫌いか？｣
…
｢わたし、泣き虫は嫌いなんだ｣
ーーーーーーーーーーー
｢よーっしA！修行の成果見せてみろ！
あとその…後で真の姿ってのをな！舞の！｣
あからさまに嬉しそうな父さんにわたしも嬉しくなる。
｢父さん相手だからね！気合入れていくわ！！｣
…2時間後
ガープ中将とリラルド大佐の特訓という名の決闘は長く続き
ギャラリーも取り囲むほど多くなっていた。
｢すげえ｣
｢これ、本気じゃねえんだろ？二人とも｣
｢…っ
流石に…父さん相手はきついわね｣
｢はあ、何を言っとる！ここまで俺疲れさせるたァ成長しやがって！！｣
｢こらぁぁぁあ！！｣
｢｢っ？！｣｣
げ、父さま。
｢ガープッ！貴様Aの怪我の具合は分かっとるだろ！なぜ激しい戦いを楽しんどるんだこの阿呆！｣
｢Aをみろピンピンしとるじゃないかっ
海兵たるものこんぐらい耐えられなかったらどうする！｣
｢そーよそーよっ｣
…とはいっても、このままじゃ私まで怒られる。
よし、部屋に逃げよう！
｢あっ、こらA！｣
｢ほれ会議だろがい、行くぞー｣
ーー
自室の扉を閉め背をつけた。
｢ふう、逃げ切ったあ…｣
｢あ｣
｢あ｣
｢｢…｣｣
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2017年12月4日 21時
