91話 ページ44
｢…お礼は言わないわよ｣
シュークリーム、マカロン、パイを、二日分取り戻すくらい食べ、私は気分を切り替えるように発言した
｢さっき、許すわけにはいかないと言ったからね
でも、修行では確かに世話になった
それは、これからの働きで返させていただくわ！｣
｢…はい、十分すぎるほどです｣
｢こちらこそ、世話係に選ばれたことを光栄に思います。
他の者共も羨ましがっていますからね｣
…たった数時間しか経っていないの血塗れの記憶。
こびりつく私は、うまく微笑むことが出来ただろうか。
ーーーーーーーーー
｢着港致しました。連絡します。｣
｢それでは、お運びいたします
失礼しますね｣
CPの1人がAを抱きあげようとすると、Aは反射的に体を仰け反らせて避けた。
｢…っ！…触るn｣
｢いいえ。貴方は、ご自分の怪我がどれほどか分かっていらっしゃらないのです
死に至るほどの怪我の超回復。
それは驚くべきことですが、あれからたったの数時間！大怪我のままです！｣
そうして言われるがまま、Aは一人に横抱きされるも嫌悪感が止まなかった。
つい先程の経験により、先日まで平気だった他人との接触が異常なほど不安を駆り立てるものになっていた。
CPの2人はセンゴクの電伝虫に連絡を試みた。
『もしもしぃ！こちらガープ！こちらガープ！！
おいガープ！勝手にとるんじゃない！！私の電伝虫だ！！』
2人の父の声にAは顔を上げる。
｢…A大佐のおかえりですよ｣
『はっ？！おい！』
直ぐに通話が切られ、焦った声に思わず彼女は吹き出す。
｢ふふっ、サプライズ！！｣
｢ですね。｣
船を降りながら、多少気持ちも晴れ前を見た時
何故そこまで思ったのか、理由はAにもわからない
しかし
彼女は、過去最高の
戦慄をする。
綺麗な金髪の少年
そこへ真っ先に落ちる
鉄の玉
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2017年12月4日 21時
