【ONE PIECE】海軍大将(将来)は海の女神も務めます弐【ロシナンテ】 (ページ42)

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89話ページ42

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うわぁぁあ！

つ、潰されるっっ

たすけて、いや、いやだぁ！！

痛い！暗い！誰か…ぁああ！！ー

｢はあ…はあ…｣

鼓動が…いつまでも…収まらない…

『ー…

…地獄か、これは』

｢はあっ、はあっはあっ！！！｣

助けてっ！！！

こんな話聞いてなかったぞぉ！！

捕まれ！！あ！…っうわあああ！！

『ー…8万2501人

たった今、全滅しました…』

｢…っ…………受水、

解除…っ

……なんで…｣

涙が出ない…っ！！

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看守室

椅子に倒れ込むように腰掛ける一人

放心する一人

｢…ああ、女神を、甘く見ていたのは我々だった

…そこの者、紙を持て

…せめてものお詫びと、祝福を…！！

〝リラルド大佐〟の

初の英雄記事だ…！！！｣

｢…ケーキ

手配を…急いできます…｣

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あんな残虐な処刑がまるでありもしなかったかのように静寂な牢獄の中で、私は膝から崩れ落ちた。

｢涙が出ないなんて

私は、人ですらないの…？｣

…ああ、切られた背中も段々痛みが強くなってく。
まぶたも重くなってきた。

ここで眠ったら、殺されちゃう…？

いいや……もう終わったんだ。
父さんはもう大丈夫だから

…眠ろう。

…

頬に吸い付く

血の波を枕に。

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聞いたことのある船の揺らぐ音

時間を戻したみたい。

…でも、この身体に染み付く血の匂いが、そうではないと現実を突きつける。

｢……ぅ…っ！｣

｢！A様、無理をなさらないで…！！｣

？！どの口が言っているの…！

｢…

…その表情も最もです。

確かに、我々は貴女を殺そうとしたのですから…｣

！…きつく丁寧に巻かれた包帯…

…よくよく見れば、それは全身に施されていた。

｢…切り傷に打撲は無数あり…

一番は背中に入れられた太刀ですが、跡には残らないようです…｣

本気で心配している目

｢………今回の件、流石に無かったことには出来ないわ｣

｢｢…｣｣

｢でも、あのまま放っとかれたら、どっちみち私は死んでた

…それに、最初に条件を示したのは私だもの

海軍本部少佐、リラルドとして、貴方達の依頼を請け負うわ。

…でも、誕生日ケーキ、とびっきりでなきゃ

この話はなしよ｣

｢｢！！…はい。｣｣