【ONE PIECE】海軍大将(将来)は海の女神も務めます弐【ロシナンテ】 (ページ40)

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87話ページ40

5時間後

｢後ろがら空きだぜ！！｣
｢…っ鉄塊！

水牢・大渦っ！！｣

｢…え、あ、うぁぁあぁ！！｣

｢お、おいっうわぁぁあ！！！｣

今ので10人！

｢名の通り血の海で溺れる事ね｣

ーーーーー

看守室

｢ぶっ通し5時間で息切れもなし…

まさに鬼…だな｣

｢…っ今Lv4の囚人を入れたとこだ

Lv3なんて彼女にかかればゴミだな

………3日なんてとんでもない…

一日もせずに終わらすつもりか…？！｣

｢いや、Lv5、Lv6の囚人達は、これまでのように一筋縄じゃいかない。

…彼女にだって疲れは来る。今でもう6万人

しかしそれは相手が弱かったからだ｣

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むせ返るような濃い血の匂い

いつになれば終わるの…？

まだ限界の来ない自分に恐怖すら感じる

何度も何度も、蹴って、切って、殴って、

…殺して。

どうしよう、麻痺しそうだ…
このままこれに慣れてしまったら、

私は本当に鬼になる…っ

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『！……一日のはじめだ。

…囚人止まれ！！！

舞のお時間です！』

え？なんだそりゃ

なんでだよ！！

もう逃げてえよ！！

出してくれえ！！

場は騒々しく悲鳴やら文句やらで埋められていた。
｢…、海が荒れるのは困るものね、舞の時間は必ずあるだろうとは思ったわ。

退いて、ならず者

…

『海の覇者』｣

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沈黙の中、変わりゆく目の前の美しい少女のみ

輝き、奏でていた

美しい美しい、海の調べを。

穏やかな波も、嵐も、飛沫も…

囚人の中の多くに、跪く者がいた

目の前の女神とこれ以上戦うことは出来ないと

自害する者もいた。

人を狂気にすら導く美しさは

希望か…ー

…

…

ー…絶望か。