79話 ページ32
ナプキンをテーブルに静かに置くと…
立ち上がり、私はしっかり彼らを見据えた。
｢…兵士として、私は強くなりにきたの
あやつり人形になるつもりなんてない！
六式使いのあなた達なら知ってるでしょ？！このスケジュールが修行とはとても言えないものだって！
何が容赦なくよ、私は2歳から訓練を積んでここまで来たの
無茶した時期は一日のほとんどを費やした！
……天竜人との謁見も、会食も、すべて却下！！
朝起きたら修行、修行、修行よ！！｣
｢し、しかし…｣
｢あなた達の言うことは嘘だったの？
ならば命令よ！！！！
私に従いなさい！｣
叩きつけたように声が響き渡り、眉間にはシワがよる。
…暫く放心した様子の彼らは、仮面を取り……
恍惚とした表情を見せた。
｢はい…仰せの通りに…｣
｢従いますとも…女神よ｣
女神という言葉に反応せざる負えないが
いうことを聞かすにはこの立場を利用するほか無かった。
結果修行に専念できるならば良しってことよ！
ーーーーーーーー
ｷﾞｭｯ！
ブーツの紐をきつく結び直し、髪を高く結い上げる
相手となるのは、仮面をとった二人のうちの一人
｢…女神の力を使わなければ、私はあなた達より実力は下。
女の子とか、女神とか関係なく、ただ私を鍛えることだけ考えて！｣
｢はい、承知いたしました｣
ーー
｢よろしくお願いします！｣
｢こちらこそ、御相手させていただきます。｣
｢…では、両方位置について！｣
ーーーー
まずは実力を見たいとのこと。
これから、女神の力を使わずにサシで戦う
覇気は使って良いらしいから、遠慮なく行くわ！！
｢いくわよ！！｣
相手の鼻先まで近づいた。
まずは…拳！
｢鉄塊！！！！｣
｢…っ？！｣
｢っ｣
硬い！！！武装色を付けていないにせよ、私の本気のパンチが効かないなんて！
｢(少佐って聞いてたはずだが？！覇気も身につけず能力も使わずこの威力
大佐にだって収まらないぞ！)
…年齢というのは貴女にとって大きな壁ですね｣
｢ええ、本当に。邪魔なものよ！｣
激しい攻防が続いたが、両者どちらもまだ息は上がっていなかった
｢剃！｣
消えた？！！……！右！
｢ぐっ！｣
強い…！
｢！なるほど、なんて素晴らしい見聞色の覇気！｣
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作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2017年12月4日 21時
