60話 ページ13
ーーーーーーーーー
３人は自室に戻る廊下を歩いていた
｢…もう一つ技を披露しようと思ったんだけど、もうこれ以上は疲れてて無理
無理にやっても、上手くなるわけじゃない｣
何となく、Aが言うには違和感のあるセリフに、2人は、この半年を少し理解した気がした。
｢ええ…そうですね。｣
｢ふふ、最終的には、水だけで剣を作れるようにするわ
……２人はこれからどうするの｣
後ろ歩きに変えてAは聞く。
その際も見聞色を使っているのか、向こうから歩いてくる人たちをちゃんと避けていた
その様子に心の中で感動する２人、しかしさらりとした表情で答える。
｢そうですね、お部屋までご一緒させて頂けれ｢無理ね。｣……分かりました。｣
｢んんー…あ、余裕あれば新兵の教育手伝えってセンゴクさんに言われてたんだった。
行くか？ギルバート｣
その言葉にAはきょとっとした
｢？貴方達が新兵をみるの？
貴方達もまだ新兵の筈でしょ。
…私の部下じゃなかったら、まだ研修受けてたし｣
その言葉に2人は少し誇らしそうに笑った
｢貴女の部下だからですよ。
あなたの恥にならないように頑張っていたら、ちゃんと成果が出ただけのことです。｣
｢優秀だったんで、元々俺らは早めに研修抜ける予定だったんすけど
こんな早くじゃなかったな、お嬢の部下じゃなかったら
…んー、まあ、同じぐらいに抜ける予定のヤツだったら…
俺らの少し後に入ったあのサカズキって野郎と、ボルサリーノって奴が居たはずっす
あいつら…実力半端ないすよ、戦闘の実力だけなら俺らよりも上っす、悔しいけど｣
口を尖らせていうマシューにギルバートは笑う
｢はは、あの人らは年上だし、経験値も俺らよりあるかもしれない。
………けど考えてみろ＿＿＿＿＿＿＿＿＿｣
｢？｣
はてなを浮かべるAの前に、マシューは急に機嫌を良くした
ーーお嬢とより長くいるのも、お嬢の事をより知ってるのも、俺らだぜ？ーーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひはる x他1人 | 作成日時：2017年12月4日 21時
