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授業がひと通り終わって
部活組は各々の部活へぞろぞろと向かう。
一方、帰宅部の私は家に帰る支度をする。
基本親は家にいなくて家事とか全部
自分でやってるから、いつもだったら
今日のご飯どうしよう…
とか主婦みたいなことを考えながらしている。
でも、今日は違った。
科学の授業の時のドキドキと
拓哉が告白okするんかな
このふたつで頭も心もいっぱいだった。
拓哉が告られてるとこなんか
絶対見たないし、拓哉を見てると
心が保たなそうやから足早に帰った。
のがいけなかった。
駅まで着いて電車に乗る前に気づいた。
『お財布、教室に置いてきちゃった…』
急ぎすぎてお財布を教室に置いてくるという
なんとも酷いミスをしてしまった。
どうしても教室に戻らないといけない状況で
駅から学校までは最高に近い。
いつもはありがたく思うこの近さも
今の私にとっては地獄だった。
それでも覚悟を決めて学校に戻り、
教室の前まで来たとき、声がした。
聞いたらあかんってわかっとるけど
どうしても聞いてしまう。
女子A「西村くん…今日呼んだのは、その…あの…ね、私、西村くんのこと…好き、なんだ…だからさ、その…付き合ってくれないかな？」
おどおど控えめに言う彼女。
一方、拓哉は少し俯いて黙っている。
そして…
拓「あの…気持ちはめちゃくちゃ嬉しんやけど…ごめんっ！俺、好きな人がおってさ。やからほんまにごめん！でも、ありがとう。」
女子A「そっか…そうだよね…ううん。大丈夫。ごめんね。」
好きな人がおる
そう言って彼女からの告白を断った拓哉。
そっか。拓哉好きな人おるんや。
誰やろな。やっぱ可愛い子なんやろな。
サッカー部のマネージャーの先輩とか？
そんなことを考えると自分が振られたわけや
ないのに何故か涙が溢れてくる。
こんな状況にいたくなくて、
もう今日はお財布を諦めて走って学校を出た。
私の長年の片思いは
実ることなく終わりそうです。
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千夏(プロフ) - 続きがすっっっっごく気になります！！！！！！！ (2020年4月3日 1時) (
レス) id: 8c82eeb19b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続き気になる!!!更新頑張ってください!!!!待ってます!!!!!!!!! (2019年9月23日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暖心 | 作成日時：2019年4月10日 17時
