二十八話 ページ31
第二試合は、ヒソカが優勢であったが、ヒソカがクラピカに何かを耳打ちした後、自ら負けを認めた。勝てる試合であったにもかかわらずだ。
薬研や刀状態の切国も納得いかなそうな状態だったが、何も言わなかった。
戦っていたクラピカが、一番心の中では納得していないだろうから。
それから、第三・第四・第五と試合は進んで行った。第六試合、レオリオがボドロの怪我を理由に延期をし、先にキルアとギタラクルの試合をすることになった。
審「始め!」
キルアが少しずつ近づいていく。五歩程度近づいたそのとき、俺は初めて彼の声を聞いた。
ギ「久しぶりだねキル」
そう言うと彼は、自ら顔に刺さっている針を抜いていった。
抜き終わった瞬間、彼の顔がみるみるうちに変わっていく。
髪は黒く腰くらいの長さまで伸び、肌は色白く、小顔になっていった。その顔は先ほどまでとは比べものにならないくらい端整な顔立ちだが、その顔には全くと言っていいほど表情がなかった。
キ「兄貴・・・」
そういったキルアの表情は、兄とは比べものにならないくらい、焦りと恐怖で埋まっていた。
薬「キルアのやつ、どうしたんだ?」
貴「事情がありそうだね・・・」
それにあの禍々しいほどのオーラ。キルアにだけでなく、俺にまで飛ばしてくるなんて・・・最初の試合で、ヒソカみたく、興味を持たれてしまったのかな?
薬「大将、俺から離れるんじゃねぇぞ」
貴「はいはい」
どうして俺はこんなにも、面倒そうな人物に目をつけられるんだ?
切{あんたの日頃の行いのせいだろう}
貴{うっ、確かに目立つようなことしたかもしれないけど・・・}
切{これからはもう少し注意してから行動しろ}
ここまで言われたら仕方ないけど、別に意識してる訳じゃないからなぁ〜
キルアの兄は、キルアを闇人形だの、人の死でしか喜びを感じないだの、散々なことを言っていた。
人間誰しも闇を持っている。それにキルアはゴンや薬研とともに笑っていた。けして、闇人形などではなかった。
イ「そんなお前が何を求めてハンターになると?」
キ「ハンターになりたいわけじゃない、だけど俺にだって欲しいものくらいある。」
イ「ふぅん何が望みなんだい?」
キルアは言いよどんだ。
イ「どうした?本当は望みなんてないんだろ」
キルアは「違う!」と叫んだ。
キ「・・・ゴンや薬研と友達になりたい。」
薬!!
キ「もう人殺しなんてうんざりだ。ゴンや薬研と友達になって普通に遊びたい」
それがキルアの答えだった。
178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
慶(プロフ) - 武将先生さん» ありがとうございます!私もそう思って書いてみました^^頑張りますね! (2016年12月7日 12時) (レス) id: 7094d1d184 (このIDを非表示/違反報告)
武将先生 - 小説を読ませて頂きました!とても面白いです!刀剣乱舞とHANTER×HANTERのコラボはなかなか無いから、次の更新がとても楽しみです!頑張って下さい!! (2016年12月6日 23時) (レス) id: 245d9e6dce (このIDを非表示/違反報告)
慶(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年11月23日 20時) (レス) id: 7094d1d184 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白いです!!これからも頑張ってください! (2016年11月23日 15時) (レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)
慶(プロフ) - マリネットさん» ありがとうございます!が、頑張りますね!! (2016年10月14日 7時) (レス) id: 7094d1d184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jye2/
作成日時:2015年9月7日 22時