I will definitely arrive（隼） ページ5
隼side
俺は見てしまった。
その日早く仕事が終わったため、サプライズで彼女の家に向かった。
前にもらっていた合鍵でドアを開けると
彼女の靴と男物の靴。
おれは置いていってない。
と、思うとともに男女のイヤラシイ声が俺の耳に入った。
彼女は一人暮らしだから、兄弟のってことは無い。
俺はそっと合鍵を玄関の棚に置いて家をあとにした。
きっと俺はこの先この部屋に戻ることは無い。
彼女に最後のLINEをひとつ。
｢さようなら｣
そのまま外へ出ると土砂降りの雨。
はぁ、、、
俺は本気で好きだったはず。
なのに、何故か心が軽くなった気がする。
雨に濡れながら向かった先は家の近くの公園。
ベンチにすわった。
それからどれくらいそこにいたのかは分からない。
？？｢え！？隼？？何してんの？｣
そう言って俺に傘に入れてくれたのは幼馴染の((名前))。初恋の相手。
結唯と会う前までは本気で好きだった。
｢、、、((名前))。｣
((名前))｢あんた顔ひどいよ？それでも芸能人？！｣
｢ごめん。｣
((名前))｢え、あ、そうじゃなくて、、、何かあったんでしょ？｣
｢んーん。｣
((名前))｢嘘。隼の考えてる事は大体わかる。
このまま聞くのもあれだからうち来なよ。｣
｢ありがとう。｣
((名前))｢ほら行くよっ｣
そういうとこ、((名前))のいいところ。
((名前))になら話してもいい気がしてきた。
((名前))の家に着いた。
｢お邪魔しま〜す、、、｣
((名前))｢はいは〜い！隼、先お風呂入りな？冷えたでしょ？｣
｢わりぃ、ありがとう｣
それからお風呂を借りて、湯船に浸かる。
今日あったことすべてがフラッシュバックする。
結唯のことは確かにちゃんと好きだった
でも、やっぱり心の奥底にいるのは初恋相手でダンスのことも結唯のことも全部相談に乗ってもらってた。
俺の中の((名前))の存在が大きくなっている。
｢お風呂ありがとう｣
((名前))｢ほーい！ご飯できたから食べよ？｣
｢いいの？｣
((名前))｢逆に私だけ食べるのとか無理。笑｣
｢へへっ、ありがとな｣
((名前))のいいとこ。無理に聞かないところ。
｢((名前))、ご飯食べたら話聞いてくれる？｣
((名前))｢うん！｣
((名前))の料理はどれも最高だった。
これが毎日食べれたらいいな、なーんつって
そんなこと言える立場じゃねえな、俺。
((名前))が食器を片付けてコーヒーを持ってリビングに来た。
I will definitely arrive（隼）2→←Which is more important?(裕)
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作者名：小森moka。 | 作成日時：2018年7月7日 17時
