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__隆二side__
直人「バラード系もう１つくらい入れたくない？」
広臣「俺も思いました。」
今日はライブのセトリについての
ミーティングの日。
「"空に住む"とか良くない？」
広臣「おぉ、だいぶ前の持ってくんね(笑)」
「あえて今回のライブで歌うってゆう(笑)」
今回それ歌う！？って思わせる感じよくない？
広臣「久々に"旅立つまえに"とか、どう？」
「…あーね。」
旅立つまえに か…
剛典「あ！俺それいいと思います！」
広臣「な！いいよな！」
旅立つまえにって歌は
もう俺の歌って言ってもいいくらい
いろんなこと思い出す。
A何してんだろうな。
別れた時はまだあいつは大学生だったけど
今はもう社会人かー。
結婚とかしちゃった？
それともバリバリ働いてる？
Aは俺の中で1番長く付き合った女。
あいつのふわっとした雰囲気
可愛い笑顔
優しいでできてるような丸い性格
俺の一目惚れだった。
２歳下で
すごい甘えん坊なんだけど、
でもしっかりするとこはしっかり屋さんの
俺の中で完璧な女。
絶対離さない
絶対こいつと結婚するんだって
一生懸命働いてた。
でも俺の中で昔から持ってた夢があって
それも諦めきれてなかったんだ。
Aを幸せにするか
自分の夢をとるか
どっちも叶えたかった俺は
夢を叶えて
迎えに行こうって。
欲張りな選択をしちゃった。
待ってくれてるなんて保証もないのに。
いざ夢を叶えたら叶えたで
もちろんすぐには迎えに行けるわけないし
突然別れを切り出したから
俺にはもう会いたくないかもしれない。
そんなこんなしてるうちに
もう俺もデビューして５年。
そろそろ
もう一回Aの前に俺、現れていい？
俺、迎えに行ってもいいかな？…
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作者名：あーこ
| 作成日時：2019年8月15日 17時
