とある冬の日。

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__登坂side__







やっぱ朝はさみぃ…


ってうっすら目を開けたとき









「…おっと…」









目の前ドアップであるAの顔。







何にもしてないのに

まつ毛がクルンってしてて



雪だるまより白いんじゃねぇかってくらい白い肌。









気づいたときには

そのほっぺたに手が伸びて


少し触れた瞬間、









「…やべ。」








ん。っと動き出した。









反射的に寝たふりをする俺と

目を覚ましたっぽいA。









その時








A「…っえ。やっば！！！！！」









バッと布団をめくって

起き上がったと思ったら







「…いってぇ！。なんだよ」







ペチペチ叩かれる俺の顔。









A「時間！！！！」








見せられたのは

携帯に表示されてる10時45分の文字。





Aの出勤時間は11時。









「…だから？」


A「なんで起こしてくれないんですか！」








なにこいつ、俺のせいにしてんの？









「毎日同じ時間に起きてんなら

目覚ましくらいかけてるはずだろ」









そんな俺の声なんてそっちのけで

ドタバタAちゃん。









どーせ、乗せて行って下さい。って

言ってくるんだろうなーって思ったら


案の定








A「車…お願いします。」


「ったく。先行ってる。」









乗せてくだけだし。

マスクしてパーカーのフードで寝癖隠して

俺はオッケー。









寒がりなAのために

先に車温めといてやるってこと

どーせ気づかねぇんだろうな。









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