機材 ページ14
｢あ、Aちゃん、さっきの演技ほんとに良かったよ。まさか、あんなアドリブいれるなんてね。｣
｢ありがとうございます。また、機会があったらご一緒させてください。｣
ニコッと笑顔を監督に向ける。
隆弘は……もう次の仕事に向かってるのかな。
ぼうっとケータイの液晶画面を見つめる。
｢オーライオーライ！、そこそこ！、｣
隣でスタッフが大きな機材を運んでいる。
あぁ、セットを取っているんだ。
もう、終わりだからね。
｢あ、Aなんか、さっきはごめんね。｣
すると、いきなり夏樹くんが駆け寄ってきた。
｢夏樹くん……。ほんとに、あたしの方こそごめんね。｣
｢ううん、俺がいけなかったから。｣
夏樹くんは知ってるのかな。
あたしが、隆弘と付き合ってるって。
｢あのさ、連絡先教えてくれない？｣
｢え？｣
申し訳なさそうに夏樹くんが口を開く。
｢仕事のこととか、色々話したい。力になれるか分からないけど、Aの相談相手として近くにいたいと思った。｣
｢ふふっ、なにそれ。まぁ、ありがとう。｣
ふっと笑うと、夏樹くんも頬を緩ます。
｢じゃ、はい。これでいいかな？また、後でね。｣
連絡先を交換し、荷物を持って帰ろうと踵を返す。
｢おいっ！！！｣
｢危ない！！！！｣
後ろから大きな声がした。
｢え？｣
振り返ると、目の前には大きなスタンドが……
｢A！！｣
ガシャーン！！
バタバタ！！！
｢大丈夫か！？｣
｢聞こえますか！？｣
スタッフさんの、声が聞こえる。
目を開けるけど。視界がぼやけてうまく見えない。
｢んっ、｣
首を動かすと大きな激痛があたしを襲う。
｢Aさん！！｣
｢いますぐ、救急車！！｣
重い瞼を閉じるとそこには、大好きな隆弘の笑顔が浮かんでくる。
おいで、とこちらに手を伸ばしてくる。
その手を掴んで、思い切り抱きしめた。
｢たか、ひろ……。｣
ふわっと温かい温もりが、あたしに覆い被さる。
『大好きだよ。隆弘』
『俺も。愛してるよ』
隆弘の満面の笑顔と、温もりに包まれながらあたしは意識を手放した。
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今日の分の更新終わりです。
今週中にあと、２、３話ぐらい書こうと思ってます。
いきなり更新したので、内容がぐちゃぐちゃかもしれません。すいません。
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芹那(プロフ) - あゆにし♪さん» うわぁ、本当に嬉しすぎます。今日は数話更新する度予定ですのでよろしくお願いします^^ (2017年9月17日 7時) (
レス) id: 7ca670225a (このIDを非表示/違反報告)
あゆにし♪(プロフ) - 芹那さん» いえいえ！名前のことなんてそこまで謝んないでください(;_;)ほんと毎日早くみたいが強すぎてます(*^^*) (2017年9月17日 7時) (レス) id: 1e5cd2df69 (このIDを非表示/違反報告)
芹那(プロフ) - あゆにし♪さん» 名前の事はすいませんでした。これからは気をつけます。本当にご指摘ありがとうございました！ (2017年9月17日 7時) (レス) id: 7ca670225a (このIDを非表示/違反報告)
芹那(プロフ) - あゆにし♪さん» 毎日なんて……嬉しすぎて震えそうです！（笑）ありがとうございます！頑張ります！ (2017年9月17日 7時) (レス) id: 7ca670225a (このIDを非表示/違反報告)
あゆにし♪(プロフ) - 芹那さん» 毎日続き楽しみで仕方ないです！がんばです！ (2017年9月17日 7時) (レス) id: 1e5cd2df69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芹那 | 作成日時：2017年8月30日 19時
