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かるーく過去のこと ページ2

清香side

私は母の病を持っておりみんなのようにはしゃぐことは禁じられていた、

清香「母上、薬をどうぞ」

母「相変わらず、敬語ばかりね清香、たまには外していいのよ」

母の、花詠晷儀(きぎ)は薬を受け取ると優しく微笑んだ

晷儀「清香、お願いがあるの」

清香「お願い…ですか?」

晷儀「もうすぐあの人がここに帰ってくる、私も長くは持たない、あの人が帰る前に逃げなさい。」

清香「……母上を……置いて…逃げる?」

晷儀「……大丈夫よ、いつでもそばに居るわ、たとえ亡くなっても、ずっと」

清香「……そんな……母上と一緒が」
晷儀「清香、これが最後のお願いなの、
きっと善逸くんのように優しい子があなたを救ってくれるからそれまで…お願い」

清香「…………………………御意」

私は悲しげに微笑む母にそれしか返事ができなかった。無理だなんて言えない。

翌日

晷儀「来たわね」

母も私も、善逸程ではなくても耳はよかった。だから足音でわかる。あの人が来た。私の大嫌いな
父親が


晷儀「行きなさい清香」

清香「…………はい」

私は裏から出て走って行った、振り向いては行けない、たとえ母が名前を呼んでも振り向いては行けない、

もし振り向いたら母の苦労が水の泡、

そしてそれからどれだけ経ったか
私は躓いて転んでしまった、痛かった
足から血が出て顔や服はどろだらけ、ボロボロだった
髪が邪魔で動きずらい、寂しくて寒い。

?「ねぇ、そんな所でどうしたの?」

清香「……………………だ…れ…です、か?」

私は顔を上げず下を向いて問いかけた、怖かったから、人の顔が、

?「……大丈夫?」

先程より少し幼めの声、少なくとも私より年下なのだろう。

清香「すみ、ません、大丈夫、ですよ、それでは」

フラフラながらも立ち上がり歩くが私の体は限界、吐血した、そして何より嫌だったのは倒れたことだまた迷惑をかける。

目が覚めたのは屋敷のベッドの上

体を起こすと横には薬と包帯、布や手拭いが置いてあった。

清香「………………髪、も」

髪は腰あたりで綺麗に揃えられててどろだらけだったはずが母のような綺麗な金髪になっていた。私じゃ出来ないから誰かやったのだろうか

?「……目が、覚めたのね、良かったわ、輝星さんを呼んでくるから、少し待っててね」

清香「……ありがとう…ございます」

女の子、私より年下の子だ。輝星さんって誰なんだろ

*続く*

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作者名:爆豪派閥 | 作成日時:2019年9月26日 9時

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