気づいて(月島蛍) ページ38
『おはよ〜！』
「あ、Aおはよ〜！」
「今日はいつもより元気だね〜！」
元気なのは当たり前である。
なぜなら私は今日、前髪を切ってきたからだ！
みんなに前髪切ったの〜？って聞かれるかなとうきうきわくわくの状態で学校まで来たのである。
1番に気づいてくれるの誰かな？やっぱりそういうのに敏感な女の子かな！
でも私には1番に気づいて欲しい人が居る。
『月島おはよ！』
「……ん」
後ろの席の人兼好きな人、月島蛍である。
まあそういうタイプじゃないし、きっと無理だろう。
なんて、ヘラヘラしてた朝に戻りたい…。
「ちょっとA、何してんの。部活行くんデショ」
『アッ、ウン…』
待って放課後まで誰にも何も言われないってどういうこと？前髪切ったのにそんなに印象変わってない？え？切る前私前髪流してたよね？ぱっつんにしたんですけれど？
一体どういうことなんだ…。
『あれ、今日山口くんは？』
「山口は委員会あるって朝も言ったケド」
『あぁそっか、ごめんごめん…』
多分誰にも気付かれないショックで何も聞こえてなかったのだろう。
私は少し落ち込みながら月島と廊下を歩いていた。
「あれぇ〜？今日は元気だったんじゃないんですか〜？」
隣でそう言って茶化す月島に、思わずため息をこぼした。
『元気だったけどもう元気無くなったの』
私がそう言うと月島は興味無いと言いたげな表情をしてそっぽ向いた。
「＿＿＿＿＿、それ」
月島は小さな声で何か言った。
『なに？なんて言った？』
私がそう聞き返すと、月島は大きなため息をついた。
「だから、似合ってるって言ったの。それ…！」
そう言って月島は私の額を指さした。
『……これ？』
前髪を指さすと月島は再びそっぽ向いてしまった。
「そっちのが、可愛いんじゃないですか…」
月島の言葉に私は笑みがこぼれた。
『好きな人に1番に気づいて貰えて嬉しい…！』
「はぁ…！？何言ってんの…！」
私がにこにことしていると、月島は再びため息をついた。
「…笑ってる方が可愛いんじゃないの」
そう言って私の頭をぽんっと撫で、部室棟へ歩いて行ってしまった。
私はみるみるうちに顔が熱くなり、月島の背を見つめることしか出来なかった。
『……ずるい…好き…』
一人、そう小さく呟いた。
実は朝から気づいていた月島蛍。
(前髪切ったんだ…可愛い、似合ってる。言いたいけど急に言ったら変だよね…)
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まる - 泡姫さん» お時間かかっても全然構いません…！！むしろリクエスト叶えていただけるだけですごく嬉しいです…！続編をお気に入り登録しておきます…！！！！！！ (2月18日 15時) (
レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - まるさん» わー！リクエストありがとうございます！久しく書いていないため少しお時間頂いてしまうかもしれませんが、私なりに書かせていただきます！！現在こちらの作品は続編の方を更新する形になっておりますので、よろしければそちらをお気に入り登録してお待ちください！ (2月18日 12時) (レス) id: 5951de0be4 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作者さんにリクエストが…。銀.島.結.で過去の辛かったことを銀が全部包み込む…みたいなお話を書けたりしますでしょうか…？(語彙力なくてすみません…) (2月18日 11時) (レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジさん - 好きで愛してるわ作者さんじゃなくてさ、作者様じゃね？(は？何言ってやがるオレンジさんや) (2022年7月10日 21時) (レス) @page48 id: 0e3c42be20 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - 愛菜さん» そういう素直で分かりやすいお言葉が1番嬉しかったりします……今後も緩く書いていきますので時々キュンとしに来てください…！(ちなみに現在次話執筆中です…) (2021年11月6日 11時) (レス) id: 8284d2d1b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡姫 | 作成日時：2021年9月1日 21時
