４ 藍沢side ページ5
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藍沢「…………君はさ、名前、なんていうの？」
俺は
俺の知らないAAに尋ねた。
A「…………私は、AA……
って言うんだって。」
私、記憶なくなっちゃったみたいなんだ、と
可愛くはにかみながら俺に返すA。
藍沢「そ、か。」
俺の曖昧な返事とほぼ同時に
Aが屋上に通じる扉を開けた。
秋のやや冷たい風が
地上から屋上へと吹き抜けてる。
俺の救命の制服と
Aの髪が
ふわりふわりと風に舞う。
Aの甘い香りが、俺の鼻をかすめた。
藍沢「寒くないか？」
A「うん。」
ゆっくりと、ベンチに座ったA。
俺もまた、その隣にゆっくりと腰を下ろした。
A「……ここ、落ち着く。」
藍沢「そう、だな。」
Aの呼吸を感じながら
俺は秋の夜空を見上げた。
思い出してよ。
キミと、俺で何度も眺めたここからの夜空。
キミの笑顔、俺の言葉。
たくさんの思い出。
今の君には
届くはずのない俺の願いが
秋風になびいて
紅葉と共に散っていく。
続く (更新停止中)
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ちゃむ - 初めまして、こんばんは！続きとっても楽しみにしています！！頑張ってください、応援してます！^ ^ (2017年9月26日 2時) (
レス) id: 8580801f32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｍａｎａｍｉ | 作成日時：2017年9月16日 18時
