*30話* ページ32
言ってしまった…
私は恥ずかしさに顔を俯く
しばらくの沈黙
マ「…っ、それ本当?」
ゆっくりと頷く
そしてまた沈黙
マサイが何を考えているのか分からなくて少し怖い
マ「…A、顔、あげて?」
ふるふると首を横に振る
今の私、鏡なんて見なくても分かるくらい顔が赤いはずだ
そんな顔見られたくない
マ「A」
マサイは私の名前を呼ぶと自分の手を顎に持ってきて私の顔を上げた
いわゆる顎クイ状態なわけで…
いとも簡単にマサイの方に向かされる私
すると急に私の思考回路が停止した
何故かって
「っ!」
…マサイにキスされたからだ
驚いて固まる私をよそにマサイは触れた唇をゆっくりと離し私を見つめてくる
「俺もAの事が好きです」
確かにはっきりとそう言った
「へ、」
マ「カッコ悪ぃな、俺が先に伝えたかった。」
「ほんと、に?」
マ「本当だよ。Aの素直な所とか一生懸命な所とか全部好きです。てゆうか、そもそも俺はAに一目惚れしてたんだと思う」
「…っ私も!マサイに一目惚れ、してたんだと思います…!」
マ「A、……もし良ければ俺と付き合ってください。」
「…っはい!お願いしますっ」
なんだ、何も好きと伝えるのに躊躇うことなんてなかったんだ
熱を帯びた私の顔は一向に引く気がしない
マ「Aの顔ゆでダコみたい」
「は、恥ずかしくて。…でもその気持ちと同じくらい私、幸せ感じてます」
そう微笑むと、マサイは私の顔に手を添えてきた
マ「…俺もだよ」
そう言ってまた顔が近づいてくる
段々と近づいてくるマサイの顔に私はぎゅっと目をつぶる
唇が触れるまで数センチ__
ガタン!!
横で何かが倒れるような音がした
マサイの動きがピタッと止まり私も目を開ける
シ「ばっ!ちょ、うるせえよ!」
ン「ごめんー!でも見えないんだもん」
ダ「それはお前がでけぇからだろ」
ぺ「動かないでよー、潰れる」
モ「しっー!」
ザ「あ…」
マ「…お前ら、何やってんだよ」
マサイがドアを開けると6人の顔がひょこひょこっとでていた
もしかしてずっと見てた…?
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ウオタミ野球女子(プロフ) - このあとどうなるんだろう、、、待ってます!がんばってーーーー! (2022年12月9日 23時) (レス) @page46 id: 9c4a6254a6 (このIDを非表示/違反報告)
りょっこ - 気になりすぎてヤバイ! 更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月13日 0時) (レス) id: 0503ca3221 (このIDを非表示/違反報告)
coyuma(プロフ) - この先の展開が気になりすぎます!更新してくださるの待ってます。 (2019年11月2日 16時) (レス) id: 96592c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
バニレ - え、めっちゃ面白いです!吸血鬼とかのお話少ないのでめっちゃ好きです!応援してます!更新待ってます! (2019年8月18日 23時) (レス) id: 8d213699ca (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 続きが読みたいです!!ぜひかいて欲しいです。お願いします。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: b1f70af8d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美嘉 | 作成日時:2018年12月15日 23時