吸血鬼に出会ったら…*

＊17話＊ ページ19

シ「お前、さっきからそこで何してんの？」




「うわっ！？シルク帰ってきてたの…」





マサイが部屋に戻ってからというもの、頭が働かなすぎてボッーとしてたら、さっき外へ出て行ったシルクがいつの間にか帰ってきていた







シ「顔赤ぇぞ？熱でもあんの？」





「ないないない！熱なんてないから！」




シ「なんでそこまで否定すんだよ笑」





さっきされたことは衝撃的らしくまだ顔は赤いらしい






シ「それにしても今日久々に見たな」



「何を？」





シ「マサイがガチギレしてる所」





「久々なの？」




結構怖かった。
声低くて目もマジだった。






シ「俺らの中でも中々キレない方だぞ。…まっ、それだけAが傷つけられたのが許せなかったってことじゃね？」





「許せなかった？」





シ「Aを守りたい気持ちは人一倍強いんじゃねえの？」







「…それってどういう」
シ「そこからは自分で考えろよ」





そう言って笑いながらシルクは部屋へと戻って行った








あんな言い方したら、馬鹿な私は簡単に期待してしまう








「もう、わかんないよ…」






誰もいない広いリビングで静かにそう呟いた

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