ある日、私はムカつく月島に恋をした

ー３８−想い 紗依side ページ41

ちょっと飛ばします・・・






そして、放課後。

烏野高校へ向かう。

もちろん、影山くんと話をするために。

Aには言っておいたんだ。

『影山くんと話に行くから、帰らないで校門にいてって言っておいて』

って。

ちゃんと言わなきゃ。

そして、校門が見えた。

影山君が立っている

すこし、緊張してきた。

すぅ、はぁ。

よし。



紗衣「影山くん」

すると、影山くんは、少し驚いた顔をして

影山「っ、紗衣・・・！？」

無駄な話はしないで、単刀直入にいおう。

紗衣「話があるの。」

何かを察したのか顔をしかめた。

影山「・・・紗衣・・・？」

紗衣「別れて欲しいんだ。」

・・・なんで悔しそうな顔をするの？

他の子と楽しそうにいたじゃん。

影山「なんでそんな事急にいうんだ？」

見られてないと思ってるのかな。

紗衣「このまえ、見たんだよ。女の子と一緒に帰っているの」

影山「あ、あれは・・・」

言い訳、するの？

なんで？

その子のほうが好きなんだよね？

なんで私を、となりに置こうとするの？

これは、嫉妬とかじゃなくて、本当にわからない。

紗衣「その子が好きなんだよね？私、いらないよね？」

影山「・・・・」

なんでだまるの？

うん

って言えば終わるんだよ。

紗衣「別れよう」

影山「〜〜〜〜〜〜〜っっ！！」

紗衣「じゃあ、ね」




・・・・・。

返事、聞かなかったけど、もう終わったよね？

大丈夫、だよね？







そのあと、Aに今日のことを話して、家に帰った。



すると、及川さんから、LINEが来てた。


『大丈夫？』

・・・・？

これって、影山くんとのこと・・・だよね・・・？

なんで知ってるんだろう。

『なんで知ってるんですか？』

『なんとなく、今日元気ないっていうか、思いつめた顔をしてたっていうか』

みられて、た？

そんなに顔に出てたのかな

『大丈夫ですよ！終わりましたから！』

メールだと、感情が伝わらなくて、いいよね

『そっか、なんかあったら相談に乗るよ？』

ほんとに優しい。

及川さん、彼女いるのかなぁ？

きっと私がマネージャーだから心配してくれてるんだよね

勘違いしそうになるよ。

及川さんにいつか

『好き』

って言えたらいいな・・・‼

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