やぶひかの真実2

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「えーっと。

じゃあ、次はひかるが楽しみにしてるジェットコースター行くかっ！！」


「うんっ。」


俺が今日いっちばん楽しみにしてたアトラクション。
日本で一番...ってほどでもないけど、それなりに有名で、とにかく楽しみだったんだ。


全然怖くない訳じゃないけど、やぶと一緒なら...って思って。



いた。





が...







「俺やだぁ〜。

絶叫系いやだぁ〜。無理だもん〜っ。
怖いし、絶対乗らないっ。」



「つーかお前絶叫だめだっけ?！」


「だめだめだめぜーったい、嫌だよぉ〜っ。
どぉしてお金払ってまで、高いとこ行かなきゃいけないわけぇ〜っ」



「はぁ〜?じゃあお前なんで来たいとか言ったんだよ〜?！」



「だぁ〜ってぇ〜っ。遊園地って別にコーヒーカップとか....あるじゃん。


メリーゴーランド...とかさ...」



「子供かよっっ。」


「もう、二人で行ってくればいいでしょ。俺は、待ってるから！」



まさか、いのちゃんが、絶叫系に乗れないって。
じゃあ、本当になんで来たの...?


性格悪いけど、そう思ってしまった。


「それに...さっきからお腹痛いんだもんっ。」


「はぁ〜...

お前、ぜってーさっきの食いすぎのせいだろ。
本っ当、世話焼けるな...。

大丈夫なのか?」


「ん...たぶん。」

「ったくもー...。またテキトーなんだから。
多分じゃねーよ、お前体弱ぇんだからさ...」


「むう....やぶう...」



いのちゃんとやぶの会話。

二人だけの会話...。
おれもいるのにな...。


もういいや。


「...やぶはさ...、いのちゃんのそばにいてあげなよ。
いのちゃん体調悪いんでしょ。

おれ、一人で大丈夫だからっ。
行ってくるねっ。」



「あっ、ひかる...」






やぶの声が聞こえた気がしたけど知らないっ。


やぶなんて...やぶなんて..しらない！


やぶの..ばかっ。


いのちゃんも...だいっきらい。


やぶとジェットコースター乗るの、本当に楽しみにしてたのにさ。


いいもん、一人で楽しんでやるもんっ。

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