花言葉 (ページ10)

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『ひさびさだね、竜生』

「うん」

私は竜生と家に向かって2人で歩き出した。
会うのはいつぶりだろう、竜生の卒業式以来かな。

『あ、あれ彼氏じゃないよ？』

「うん、あの人さ、ジャニーズじゃない？」

『え！なんでしってんの、詳しすぎない？』

「いや、内村くんでしょ？」

『うん、え、なんで知ってんの』

「俺、先週からジャニーズになったんだもん」

え。ジャニーズ？
竜生が？は？どういうこと？

頭が真っ白になる。

『えーーーー！！！ねえきいてないよ！竜生！！』

「言ってないよ、だって俺入ったの先週だよ？」

『へ？』

「お母さんがスパイク買ってくれるって受かったら」

『理由やば〜』

「え？そんでなんで知り合いなの？」

『あーーーーー。高校同じなんだよね。まあたまたま話す機会あってさ、そんでまあ色々だよ』

「ふーん。」

『てか、なんであんたこそ知り合いじゃないの？』

「だから、俺はいったの先週な！人おおすぎておぼえらんねーよ？しかも、あの人はもっと前に出てるもん.おれはぺーぺーだし」

『ふーん。竜生がジャニーズか、変な感じだなぁ』

「俺もだよ、変な感じ」

『大変？』

「ついて行くのに必死、踊ったこともないし」

『そっかあ、あんたは有名になっても私と友達でいてよ〜〜〜〜』

と竜生の頭をわしゃわしゃした。

「やめろよ、もう！」

『ふふ。またおおきくなったー？最近伸びるね。会う度にでかくなっててやだなぁ』

「なんでだよ笑」

『昔はちっちゃくて可愛かったのになー』

「わるかったなぁ、」

『もうがんばるんだよー！！！！竜生、キンプリになっても私とはずっと幼なじみでいるんだよ？』

「当たり前だろ、家目の前だし。」

そんなこと言ってる間に私の家に着いた。

「じゃあな、おやすみ」

『うん、おやすみ。竜生がんばってね。』

竜生はサッカーをやりたいんじゃなかったのかな。
小さい頃から、運動神経だけは良かった。
本当にジャニーズでいいのかな。