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それからしばらくして、彼を学校で何度か
見かけたし、安嶋くんも何度も見かけた。

あ〜やっぱり。アイドルって違うなぁ。
顔の小ささ、と言うより頭の小ささが。
よく芸能人オーラと言うけれど、
頭の小ささが芸能人のオーラをよく醸し出す
道具になっていることが分かる。

2人とも凡人レベルではないもん。

にしても、安嶋くんって子は少し背が小さいのかな。

あ、ジャニーズってそんなに大きくないか。




でもある日、学校外で初めて内村くんをみかけた。
それは、電車の中だった。

驚いた。

だって。
私の最寄りは都心まで数駅だけれど
学校からそんなに近くない。

だから、地元で同じ制服を見かけることはほとんどないし。

普通に都外だし。
セイナを含め、仲のいい友達はみんな都内の子ばかりだった。


アイドルだし、
見てはいけないと思ってたけど、


「内村くん」と声に出てしまった。

しまったと思った。
だって、彼は私の目の前にすわっていたのだから。


内「え?」

『あ…、、』

バツが悪そうに私は顔を俯けた。

内「先輩?!?」

大きな瞳がさらに開いて、驚いた顔をした。

内村くんの声が車内に響き渡る。

『ちょ、しっ』
慌てて内村くんに目を向ける。


周りの大人たちが振り向いて私たちの方を見た。
恥ずかしさで死にそうだった。

内「あ、すいません」

『内村くん、こっちの方面なんだ。』

内「はい!先輩も?」

『私はあとひと駅』

内「え?となりじゃないすか?」

『え?ほんと?』

内「すげーーーーーおれのまわりにあんまいないからうれしいっす」


『そうなんだ。まあ私もだけど』

内「てか先輩、なんで俺の名前しってるんすか?」


『えーなんでって、なんでだろ・・・。あ、友達がほらセーター届けてくれた』

内「あ、そうでしたそうでした!てかほんとすいませんでした。俺次の日仕事なの忘れてて呼び出しちゃって結局あんな感じになっちゃって」


『ええイイよいいよ全然、ありがとうね。』

そんなこんな話してるうちに、私の最寄り駅に着いた。

『じゃあ、私降りるね。バイバイ』

「はい!さようなら!」

そう言って手を振る彼はいままでみたなかで

1番いい笑顔をしていた。

なるほど、あれがジャニーズスマイルか。

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みお(プロフ) - はじめまして。まち子さんの作るお話がとても好きでこの花言葉のお話は何回も見返すほど読ませていただいてます。新しいお話も更新楽しみに待ってます! (11月10日 9時) (レス) id: 0b16d77a0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まちこ | 作成日時:2022年2月3日 19時

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