花言葉 (ページ18)

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高二の3月の事だった。
颯太は2年生に、私は3年生なる直前だった。

私の家で、
夜ご飯を食べてる時だった。

「ねえ、進路考えてるの？」

颯太がこちらに視線を向けた。

『進路？このままうちの大学の推薦貰うつもりだよ』

「ほんとにいいの？あんなに成績いいのに」

『なにいきなり、ずっと内部進学するっていってたじゃん。』

「でも、外部受験とかしなくていいのかなって」

『うーん、昔は考えてたけど。今は別に行きたい大学もないし』

「調べてないだけじゃないの？」

『なにもう』

「なんかやなんだよね、俺といる時間増やすためみたいで」

『どういうこと？』

「俺のために受験諦めるとかだったら、やめてよ」

『別に颯太のためじゃ』

「みたよ、模試の成績。ランキング乗ってたじゃん。
あれだけ高ければマーチなんか余裕でしょ」

『別にそういう訳じゃ。毎回あんな高いわけじゃないよ』

「俺なんてどんなに勉強しても、あんな偏差値取れないのに」

『まだ高二じゃん気にすることないよ』

「気にするよ、俺だったらその成績なら絶対受験するよ」

『私は違うの。颯太と私の考え方は違うの』

「なんだよそれ」

『颯太、私が受験やめたの自分が100%原因だと思ってるの？』

「･････････」

『別に勉強辞めるつもりはないよ』

『ただ、指定校の中に行きたい学部もなさそうだし。だったらうちの大学の体育科に進もうかなって思ってるだけ』

「体育？」

颯太の顔色が急に変わった。

『少ないんだよね、スポーツ系の学部、他の大学でもどこもキャンパス遠くてさ』

「そういうこと？」

『ちゃんと考えてるから、大丈夫だよ。』

話を理解したのか、急に申し訳なさそうな顔をした。
まるで怒られた時の、悲しそうな子犬みたいだ。

「なんだぁ、、、、ごめん！！ほんとに、、俺のためだったらって、、」

そんな顔をされたらもう許すしかないよ。

怒ってないけど。笑

『いいよいいよ、颯太、そんなに私の成績褒めてくれるんだもんビックリだよ』

「あー、俺模試全然だめでさ。爪痕残すにはやっぱいい大学行きたいし、だけど全然出来なくて…」

『もおーーーー仕方ないなぁ、私が勉強みてあげるよ』

「ほんと？！？！」

『うん、次会うときは一緒に勉強しよう』

颯太はまた犬みたいに、嬉しそうな顔をした。