花言葉 (ページ14)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:28,602 hit

14. ページ14

次の日部活。

たまたま内村くんと同じクラスの後輩の男の子に話しかけられた。

『鏡、準備室にもってける？手伝おうか？』

「いや平気っす」

『いいよ、二人でやった方が早いし』

「すいません。あざーす」

『小山くんってさ、三組だっけ』

「はい！先輩、内村と知り合いなんすか？」

『え？』

「やっぱ！なんかダンス部の女子の間で話題で」

『ああ、そうなの』

「はい！ジャニーズだし、あんま女子に話しかけるの控えてるって言うか、まあ話しかけないんすよ、あいつ」

『そうなんだ』

まあ、そうだろうな、とは思った。うちの高校は別に芸能コースとかはないし、ジャニーズを好きな女子も多くいてもおかしくないし、念には念をなのかな。

「だから先輩が仲良くしてるの、すごいなーって」

『偶然ね、地元が近くて共通の知り合いいたってだけね、それだけだよ。私の地元からこの高校来てるひとあんまいないしさ』

「あー、なるほど！そうだったんすね」

『そ』

「俺てっきり付き合ってるのかと」

『え？』

「何ヶ月か前部活来た時、内村のセーター着てましたよね？アイツの指定のやつじゃないから目立つんすよ」

小山くん、観察力が凄いのか、はたまた女子たちがすごくてあえて聞くように頼まれてるのか、、口がうますぎて上手くごまかせないよ、、、、

『あ〜…』

「なんすか、その反応！やっぱつきあってるんすか？」

『本気で言ってる？笑あはは、そんなわけないじゃん、小山くんバカだなぁ』

「え？」

『あの日、たまたま園芸の仕事してたら、中庭で遊んでた内村くんにぶつかられてね、びしょ濡れになったの。その時に貸してくれたの。それだけだよ。』

小山くんが驚いた顔をする。

「えぇーーーーーなんだよーーーーーーーそれだけかよーーーーーじゃあ先輩ヤバいすよ！」

『やばいって？』

「もう内村の彼女がダンス部の2年じゃないか！って話題になってますよ」

『はぁ？？？うそでしょ？？？？？』

冗談じゃない、、、、そんな
ジャニーズと付き合ってるなんて言われたら、、

つけてた1年生みたいに私まで晒されて…
え…

『小山くん、口軽いよね？広めといて！これ！誤解だって！付き合ってないって！』

「まあ軽いすけど･･･えぇ〜まあとりあえずダンス部女子に回しておきます･･･」

はぁ、大所帯部活にいるとこういうことになるから困る。
ふぅ、、、これでまあなんとかなるだろう。